7月10日(土)天気:曇り 気温:28℃ 湿度:55%
このところ毎朝、雲の中で目覚める事が多い。
これも雨季の影響であり、変化のある生活が出来る。
1時間もすれば雲は晴れて、素晴らしい緑の景色が現れる。
今回は、人生の中で何枚も重ねてきた「見栄と嘘」で飾られ
た自分と言う「人間」を見つめてみた。
誰もが、「決して人には言えない、見栄や嘘の一つや二つ」
は胸に秘めている。
しかし「偽り?」を秘めたまま最後を迎えるのは、なぜか苦
しいものがあるが「身から出た錆」である。
人間社会で暮らすためには、多くの「見栄や偽り」を重ねな
ければ生きて行けないのだろうか?
自分を偽る事は「本当に辛い」ものである。
肩の力を抜いて、気楽に「本来の自分で生きる」事が出来れ
ば「どれだけ楽な生活になるだろうか?」
私自身、多くの「見栄や偽りを身に付け」生きてきた。
今、考えれば「何であんな事を」と思うことばかりである。
しかし、今更元には戻せないのも事実である。
これが俗に言う「人生の垢」であろう。
そんな「垢まみれ」の身体で、ここネパールでの支援活動を
している私である。
ある意味、無駄な「罪滅ぼし?」なのかもしれない。
だから、少々の「騙されたり・脅されたり」する事には「我
慢」できるのかもしれない。
でも「辛い」。
「早く裸の自分」になりたい。
嘘は当然のネパールにおいて、自分だけ「裸」になることは
無防備甚だしいばかりか、相手(騙す側)にとって施錠の無
い家に入ると同じような簡単な事となる。
人間関係は大切であるが、何処まで本音が出せるかが問題で
ある。
ここでは、生活全てが「相手の腹の探りあい」である。
昨日も我が家のリビングのテーブル・カウンター・鏡・椅子
の注文をしている時、「全部で一体幾らするのか?」と聞い
たら、ミナが物凄い剣幕で「何を聞くの!」と怒った。
ここでは、値段交渉は相手の仕事量と日当・原材料費などを
加味して請求されるため、直ぐには分からないのが当然であ
る。
でも聞いてしまった。
だから怒られる羽目になったのである。
腹の探りあいが「値段交渉」の最も重要な「駆け引き」とな
る。
大きな買い物をすればするほど「大切な腹の探りあい」とな
り、支払う金額も10万円から20万円も違ってくるから大
変である。
ここで「掛け値のない自分」になる事は容易であるが、同時
に無防備となり、大きな痛手を受ける。
だから、ここでの交渉ごとは本音は言わず「当たり障りの無
い」言葉で暮すことである。
今の私にとって、交渉ごとのない日本では、「見栄や偽り」に
封印をして、生活出来ればいいと考えている。
添付写真はルンビーの蓮の花と消えることのない灯明である。(管理者がいる)
ネパールの習慣: 買い物をした時の「おつり」の出し方は少
し変わっている。
例えば80Rsの買い物をして500Rsを支払うとする。
すると、20Rsを最初に出して80Rsと20Rsで100
Rsと言って渡し、次に100Rsずつ200Rs・300R
s・400Rs・最後の100Rsを出す時に500Rsと言
って渡す。これを「声」を出してするから面白い。
この「おつり」の返し方はネパール全土で同じである。
では次回「ネパール通信」まで

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- 2010/07/12(月) 14:26:46|
- ネパール通信
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