ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

自立支援を妨げるものは何?‏

6月2日(水)天気:曇り 気温:28℃湿度:45%



以前にも、かなりこのテーマについてはお伝えしてきたが、

今回もトゥロパカル村で苦戦を強いられている。

子供たちに学校へ行ってもらう事は容易なれど、その後

の自立を如何にして支援していくのかは、彼ら親たちの

考え方に掛かっている。

我々は、彼らが「自立」するのを支援するに過ぎず、我

々の考えで「仕事」を作り与えても、決して続かないば

かりか、反対にその道具や機材を売ってしまう始末である。



学校を重視していない彼らに「子供を学校に通わせる」

事を「最優先する考え方」を教える事は時間が必要である。

我々が勝手に3年を目処としても、マインドを変える事

が出来るのか?極めて疑問である。

基本的にここの人たちは「支援を受ける」事に感謝はおろ

か「自分のため」になるか、ならないか?が善悪の基準で

あり、もし自分のためにならない事はやらないのが普通で

ある。

ましてボランティアなどは「自分の仕事ではない」と考え

ている。「自分たちは貧乏で、外国人から与えられるもの」

と言うことである。

支援すれば「どこまでも、つけあがる」もっと・もっと

と言った具合である。

これは、どの民族(ネパール国内)でも同じである。

例えば鉛筆をあげれば、直ぐにボールペンが欲しい。

ボールペンが手に入れば「万年筆が欲しい」となってくる

のが「腹立たしい」。

これは一部の人を除き、全てのネパール人に言える事である。

従って、「自立」する事よりも「永遠に支援を受けたい」と

考えているのが見えてくるから悲しい。

お菓子が欲しいと母親に「やんちゃ」を言って店の前で転が

って「泣きじゃくる。

日本でも昔はよく見かけたが、最近では少なくなった。

50年前の日本そのものである。

今の日本では、欲しいものが与えられているのであろうか?

不景気風の吹く日本では「我慢」する事を母親が教えるが、

(教えない親も居ると聞く)ここではそれがない。

だから「泣きっぱなし」でほかって置かれる。

すると、兄弟や近所の子供たちが介抱にあたる。

よく出来たものである。

日本でも50年前は同じであった。



こうした生活環境の中にあって、果たして「学校の必要性」

を理解する事が可能であろうか?

ここでみなさんに理解して頂きたいのは、ネパールでは高校

を出たくらいでは職がない事である。

例え大学を出ても、働く工場や事務所は極限られた人たちに

よって占められている。

しかし、最低限度の教育は受けないと、「騙される」事が多

いだけでなく、全財産(含む家や土地)を取られる事も、良

く聞く悲しい出来事である。

自分で仕事を作らなければならないが、資本金が伴う。

だから学校の必要性を感じられないのが、彼らの思いであろう。

しかし、子供たちの間では少し異なる。

世間で言う「見栄」なのか、ここの国家試験であるSLC

(10年生を終えるとお金を掛けて受験する)にパスするか

しないかは、子供たちの大きな問題である。

こうした背景の中での「自立支援」である。

「ゆっくり」「急がず」「根気欲」村人の望む現金収入の道を

切り開かねばならない。

「焦り」は禁物である。

今日がダメなら明日、明日がダメなら来週、来週がダメなら

来月と言った進め方である。

これは私自身が毎日「心で言っている」事である。

「自立支援の動き」は、じっと我慢の時であろう。



ここでビジネスの仕事(輸出入)をしている日本人やヨーロ

ッパの方々は、既に作られたものを買う分には問題ないが、

新たに製作して輸入をしている方々は大変であろう。

何時出来るのか分からないものを、母国に送らなければなら

ない。

納期と言う観念がまるで無いネパールである。



ネパールの習慣:整理整頓の出来ないネパール人?

ここの人たち(村人)は元の位置に物を戻す事をしない。

使う時に「あの服はあの工具は何処にあるのか?」と探して回る。

しかも何回も同じ事を繰り返す。

私もキッチンでは必死に教えているが、なかなか直らない。

使ったものは、使いっぱなしの状態である。

だから、屋上にネパール式のキッチンをもう一つ作った。

ここは彼らネパール人専用のキッチンとしたが、たまには下のキ

ッチンも使うため、要注意である。

プロパンガスを使ったことのない山岳民族である。

事故が起こってからでは遅い。

先日もミナのお母さんが、プロパンガスでお湯を沸かしていて、

沸いた後でガスを「息で吹き消している」場面に出会った。

生活環境の違いとは言え、危険極まりない。

12111156666666.jpg


スポンサーサイト
  1. 2010/06/03(木) 14:52:35|
  2. ネパール通信
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<「忘れる事は天が授けた」大切な能力?‏ | ホーム | 真実を追究することの是非‏>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://nepalnepal.blog25.fc2.com/tb.php/76-71f39d8d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

ネパール通信 (330)
管理人よりお知らせ (6)

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード