ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

ネパールバンダは国を変えられるのか?‏

5月12日(水)天気:快晴 気温:23℃ 湿度:38%



今回は、5月1日から始まったネパールバンダ(ストライキ)

についてお知らせしたい。

バンダとは、日本で言う「実力行使」の事で、個人・政党を問

わず実施される。交通機関から会社や店など全てが休みになる

ものと、交通機関だけが休みになる場合の2種類がある。



例えば交通事故の示談の場合でも地域バンダ(事故のあった道

路の一定区間が封鎖され店や会社は開いている)が実施され、

一本しかない道路を封鎖されればその日一日は身動きが取れな

い事になる。

封鎖された区間を歩いて乗り越え、再びバスで目的地までとい

う具合である。

もし、自家用車やトラックが走れば街の人々が「石やレンガ」を

投げて車を壊してしまう事が度々あるので要注意である。

勿論運転手は怪我や、ひどい時には死亡する事さえある。

しかし警察や軍隊は何も出来ないのがネパールバンダである。

こんな時には付近に近づかない事が懸命であろう。

旅行者が怪我をする事もある。

1月ほど前のバンダではデモ隊を見物に来ていた日本人旅行者の

顔にレンガが当たり、大怪我をした例もある。

大使館でもメールなどで近づかないよう呼びかけているが、旅行者

はただ「珍しい・面白い」だけで見物に行くため、事故が起こる。

今回のような政党のバンダの場合は、議会での話し合いが付かない

時に実施され、日本のように議会を欠席するより、まずはバンダと言

う訳である。

マオバティーパーティが「総理大臣と内閣」の総辞職を求めたバ

ンダでは、何時解決するのか誰にも予想出来ない。

ここでは「力の在る者が勝つ」、民主主義など全く無いと言っても

過言ではない。

今日で12日目であるが、ストライキは一応中止になったものの、

また何時ストライキが実施されるのか、皆目分からない。

ストは終わってもデモは頻繁に行われ、投石や店の破壊など正に無法

地帯の状態である。

街ではガソリン・プロパンガス・生鮮野菜をはじめ、生活に必要

な「水」までもが底をついてきている。

街で暮す人々は家の下に12000ℓ程度のタンクを持っていて、

タンクローリーで水を購入している。

(ちなみに12000ℓは現在3500Rs:3000円程度)

4人家族だと毎月2回は購入することになる。

その生命線とも言える「水」を運ぶタンンクローリーがバンダで動かず

車やトラックが動かない事や、カソリンの値上げと品不足から、配水が

間に合わないのが現実である。

さらに、生活に必要な食料品からガソリンまで、とても高い値段(普段の

5~7倍)での買い物になる。

(ここネパールでは水道なるものは極一部の街にしか設置してない)

多くの人は、街の中にある共同水場に深夜から列を作って水を持ってくるが、

シャワーや洗濯の水までは入手出来ない。

従ってシャワーや洗濯の出来ない日々が続いている。

ガソリン・プロパン・石油はインドからの輸入だが、備蓄はほとんどない。

野菜や果物もインド国境近くのタライ地方から運んでくるため、バンダが

あれば、これらもストップし翌日には値段が上がるというわけである。

極少量の野菜や果物は近隣地域のものが入るが、カトマンドウまではバンダ

の終わるのを待って運ぶけれど、極めて少ないため「焼け石に水」の状態で

ある。



添付写真はストライキの終わった2日のデモ隊によって「ひっくり返された」

政府役人の車である。(5月9日撮影)





ネパールの習慣:食事の後片付けは何時?

山岳民族の多くは、食事後の後片付けはしない。

包丁やまな板(今まで使った事がない)は使ったままで洗う事さえ

しない。

食器類は、次に使う前に洗う。

使わないものは何時までも「汚れたまま」で放置してある。

冬場はいいが、夏場には水場に集めた食器に「はえ」が集って大変

である。

ミナも同様の考え方であるが、現在一生懸命教えているところであ

る。

ミナは「今使わないのに、なぜ洗うのか?」と言った疑問しきりで

ある。

洗濯物も同様で、着るものが無くなると洗う。

長い間の習慣を変えるのは、なかなか難しいのが現実。

無精者の私でも、見かねて洗濯や後片付けをする始末である。

ゆっくりと進めて行かねば・・・・・・・・

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  1. 2010/05/14(金) 13:56:50|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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