ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

情けは人のためならず。‏

4月8日(木)天気:快晴(いっぱいの星空)気温:21℃ 湿度:32%



昨日は「我が家:新銀杏旅館」の仏教旗(ダルチョ)

の設営儀式を執り行ったが、当初、ただ旗をたてる

だけかと考えたが、さにあらず。

ほとんど一日がかりでの読経と、私を含めたミナの

家族の災いを除くお経とのことであった。

(添付写真参照)



さて、表題の言葉を、耳にされた方も多いと思う。

「人に情けをかけておけば、いずれめぐりめぐって

自分のためになる。

だから人にはどんな時にも親切にしておいた方がよ

いと言う事」(広辞苑)

注釈で「情けは人のためにならない」と解釈するの

は誤りであるとも記載してある。

しかし、この意味は日本や他の先進国だけに通用す

る事かもしれない。

ここでは、情けは「当然」なのだから。

反対に、「情けを貰ってやる」くらいの考え方の中

での活動にもかなり慣れた。

ヒンドウーもモスリムもチベット仏教もみんな同じ

である。

ただし、各宗教とも「富める者は、来世のために貧

しい者へ恵むべし」との教えは説いている。

でも誰も(お金持ちは沢山居るが)従う者は居ない。

支援する方が、むしろお金に困っている方々を多く

見かける。

ヨーロッパの仲間の中にも、不況に苦しみながら支

援を続けている人が居る。

ここでの活動は、彼ら(ネパール人)にとって「貰

って当然」と言う考え方の中で働かなくてはならな

い。

感謝を求める「慈善事業」ではやっていけない。

基本的に「感謝の心」はないと考えないと「前に進

まない」のがここでの活動と言える。

つまり、「支援する側の勝手」「感謝を求めない」

で支援のみする事である。

結構疲れるのが「本音」である。

しかしである。

与えるだけの支援は、単に一過性の「自己満足」で

終わる。

例え、一時生き延びても後の保障はない。

個人的な支援は、ここが支援の限界であろう。

「自立支援」こそ支援の根幹と考える。

それだけに「時間とお金」さらに「我慢と忍耐」が

要求される。

そのためには、ここに「根」を張らねば活動出来な

い。

言い換えれば、患者の病気治療とリハビリを兼ね備

えた支援である。

カンフル注射だけでは「一時的に元気になるだけ」

である。

自分の足で歩けるように支援(リハビリ)をしてい

かないと後が続かない。

と「自分に言い聞かせる」毎日である。

でないと、「憎らしく」さえなってくるから活動

にならない。

この時点で、多くの日本人や外国人が活動を止め

たり、休憩したりしている。

つまり、「自分との戦い」が活動を続けるのに必

要な最小限の条件である。



「甘やかせば付け上がり、怒れば泣くか・逃げるか」

である。

正面からぶつかる事はしない。

こんなマインドを治す事などできるはずもない。



「自分磨き」の何者でもない。

これが支援活動なのか?と疑問さえ出てくる。

唯一「子供の笑顔」だけが救いである。

こんな毎日であるが、

大自然の中での生活には、素晴らしいものが「い

っぱい」ある。



ネパールの習慣:笑う事は殆どない。

街で楽しそうに会話をしている若者たちでも声を出

して笑う事は殆どない。

私が声を出して笑うと「何で?」と質問が出てくる

始末である。

従って、笑みは良いが「爆笑」は避けた方がいいと

考えた方がいい。



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  1. 2010/04/09(金) 16:40:20|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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