12月10日(木)天気:快晴(朝は雲の上)気温:12℃湿度:65%
12月5日の深夜に我々のマネージャーが帰国された。
今回はムクチナートへの「旅」をバスで移動し、かなりタイトな日程
にもかかわらず、多くの収穫を得ての帰国であった。
今回はここでボランティア活動する多くの外国人を、ネパール人はど
う見ているのかを調査・考察した結果を報告したい。
ちょっと嫌になる結果が出てきて愕然としたが、現実は現実として受
け止めなければ、ここでの活動はできないと考えお伝えすることとし
た。
ネパール人の間では、我々ソーシャルワーカーを「クライアント」と
呼び、自分の村へ連れて行く事が自分にとっても村にとっても大きな
発展につながる事から、先を争って「クライアント」の獲得を目指し
ている。
この呼び方は我々を「侮辱」していると感じている方々も多いはず。
もちろん、直接我々に「クライアント」とは言わないが、我々を外し
た場所ではこの言葉が飛び交っている。
情けないが現実である。
まともな仕事が少ないここネパールでは、この仕事は美味しい仕事の
一つで結構インテリが(学卒者)多い。
なぜなら、外国人と直接折衝して獲得しなければならないこの仕事は、
英語やスペイン語・日本語で巧みに近づき、相手に好意を持たせるこ
とが必要なだけに、語学力のない多くのネパール人にはちょっと無理で
ある。
この言葉にはお客さんとか依頼人と言った意味であるが、なぜ我々が
お客さんなのか、なぜ依頼人なのかは、彼らの接触後の行動を見れば
理解できる。
我々の持ってくる寄付金を如何に自分の懐に入れるかが、彼らの仕事
だからである。
こうした考え方を知るのは、活動が始まってから2~3年後早ければ1
年後には本性を現す。
多くのボランティアの人たちが、彼らの仕打ちに泣いているのも事実で
ある。
私的財産をも投げ打っての活動で、こんな仕打ちに会うと二度と立ち上
がれないないばかりか、ネパールを憎む人も多数である。
これも貧困から来る考え方なのだろうか?
それでも、なぜかネパールに訪れるのはなぜだろう?
こんな国だからこそ「自分みがき」が出来ると考え、来ネされるのだろ
うか?
「やってやる」「施している」などの考えは捨てなければ、ここでの活動
は長続きしない。
問題のない「支援活動」はない。
時間のないボランティアの人々は1~2ヶ月で帰国しなければならず、
彼らのこうした考え方を知る由も無い。
しかし、後年再び訪れると大きく違った方向に進み、本来の目的とは
違っているのが殆どである。
これを彼らにさせないために、ここに滞在しての活動が始まった。
ネパールの習慣:今回から「ネパール通信」で一つずつお知らせ
していく。
左手:ネパール人に限らずインド・バングラ・パキスタン・アフガンと
言った国々では左手は「不浄な手」としている。
なぜなら、トイレには紙はなく、水桶があるだけで後は何もない。
用を済ませたら、その水と左手で洗い流すのがこれらの国の習慣でも
ある。
もちろん、旅行者や外国人には無理な習慣だけに、一般のホテルには
日本と同じような「トイレットペーパー」が設置されているが、支援先
の村々には無い。トイレすら無いのが普通である。
ではどうするのか?
添付写真はトゥロパカルの小学校での歓迎風景
では次回「ネパール通信」まで
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- 2009/12/10(木) 10:21:19|
- ネパール通信
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