11月10日(土)天気:快晴 気温:20℃ 湿度:25%
長い間の「沈黙」をお許し願いたい。
この間、新たな村(トゥロパカル ジリ)の支援活動のスタートや
ジョムソン街道の実態調査など、多くの作業を併せて行ってきた。
新たな村では、やはり過去には外国人が入った事はなく、お米は
出来ないため、下の町(カリチョウーク)まで買いに行くしかない
村である。
ただ、ここでの支援にはかなりキツイものがある。なぜなら雨期
には殆ど陸の孤島になり、周りとの連絡が出来ないばかりか、病人
などは死を待つだけの村である。
ここでも、乾季には担架で病人を運ぶが、これも不足している。
(一台が2000~3000Rsで購入出来る。以前ラムチェ村に送
ったもの)
今回この村を支援するにあたり、この雨期には何回も村に行く事を
試みたが、結局戻って来た経過がある。
しかし、だからと言って捨てておく事は出来ない。
最善を尽くして対応をしたいと考えている。
当面は、学校に掛かる費用や必要な文房具など制服も合わせて置いて
来た。
だが、「これからどうする。」である。
雨期を如何に乗り切るか?
自立の道はあるのか?
将来的には自立を目的とする、私たちの考えを進めなければならない。
ゆっくり、村人と相談しながら進めたい。
さらに、もう一つの村(チョウタラ地区)にも支援の手を向ける予定
である。
後、30人の子供たちは学校に通っていただきたい。
さて、ジョムソン街道であるが環境破壊が?どこまで進んだのかを粒さ
に見てきた結果、経済効果はさておき、さほど大きな破壊はないと判断
した。
なぜなら、車の数が日に50台を超えることはなく、日本のようなスピ
ードを出せる訳でもない。
それより何より、村人のたちの物流効果の方が大きな発展と言えよう。
スリリングなバスの窓から眺めるヒマラヤの大パノラマは、今まで山を
目指したものだけの特権から、多くの老若男女をも受け入れる事となった
ばかりか、宗教的にも重要な位置にあるムクチナートでは、多くの信者が
毎日訪れる事となった。
しかし、多くのトレッカーが口を揃えて「バスは不要!」と訴えている
のも事実である。
今までは、ポカラからの飛行機が飛ばない時にはベニから4~6日歩い
たが、2日で確実にムクチナートまで着く事ができる「文明の力」は凄
いの一言である。
(3857)
添付写真は新たな子供たちである。
では次回「ネパール通信」まで
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- 2009/11/07(土) 23:57:24|
- ネパール通信
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