ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

今を生きるのみ!

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今回は、「世界でも最も貧しい国」と言われ各国からの支援金(援助)を受けている

ここネパールでの「何が貧しく・何が豊か」なのかをお伝えしたい。



貧困とは、文明社会から見た物質的不足なのか?

貧困とは、食料や衣類さらには住まう家の形が粗末な事なのか?

貧困とは、人を支える気持ちがない事なのか?

貧困とは、生きたいのに、生きられない事なのか?

貧困とは、心の支えがない事なのか?

貧困とは、働きたいのに働く場所がない事なのか?

これら全てが「貧困」と言う二文字で表現されるが、果たしてそうなのか?

ここネパールでは一応の義務教育を終了すると、

SLCと言われる国家試験を受けるが、これにパスする事は

ネパールに人々にとって一つのステータスである。

しかし、パスしても仕事はなくお金持ちの子女のみ高校から大学に進む権利が与えられる。

これがSLCである。

ただし、このSLCにもお金が掛かる(約15000Rs)

このお金が無ければ受験することすら出来ない。

今、この国に必要な事は「仕事」である。

働く場所である。

外国へ出稼ぎに行く人々が後を絶たないのは、

仕事がないからであり、技術も知識もないネパールの人々には、

単純労働のみが現金を得る手段となっている。

ここの仕事とは、工場らしきものはほとんどと言っていいほどない。

従って、手工芸の仕事や建築の仕事が主たる仕事である。

農業では現金収入にはならない。

自分たちが食べるのみの家庭が殆どである。

銀行や商店・貿易と言った仕事は、極一部の人たちの手にある。

政府の仕事は地方公務員を含め、これも極一部の人たちの仕事である。

こうした国での一番大きな支援となるのは、「仕事作り」であろう。

しかも、家内工業的仕事である。

なぜなら、大きな工場で生産するほどの需要がないからである。

特殊技術が必要な工業、例えば車や単車の生産などは、技術的に無理である。

現在もオイスカと言われる組織で、技術習得の海外研修が行われているが、

殆どが一個人の習得に終わり、大きな工業まで発展しない。

この研修生は日本にも多く派遣されている。

単車の修理工場や車の修理工場は多く見られるが、新車の生産工場はない。

全ての「技術」「物資」は輸入である。

パソコンをはじめ、電気製品・重機械・単車や車やバスは全て輸入である。

もちろん、家庭で使う食器類にしてもプラスティック製品の全ては輸入である。

だから、とても高い。

安いものは、ここで生産可能な生鮮野菜・果物・穀物などである。

一般の人々の利用するバスの料金も安い。

身体が不自由な人々は「街頭での物乞い」になり、

健康な人々も単純労働で安い給料で働き、

何時まで経ってもお金持ちにはなれないのが、ここの仕組みである。

お金持ちも彼ら貧乏な人々が居るから「お金持ち」で居られる。

これは、ここネパールだけに限ったことではない。

隣国のインドでも然りである。

では、どうすれば良いのか?

これは、ここネパールの人々が自ら考える事であるが、

彼らにはそれを考える気力が全く感じられないのも事実である。

ならばどうする!

ただただ、自問自答を繰り返す毎日である。

添付写真はカトマンドウ市内の電線の様子である。

(どの線が何処に行くのだろうか?)


DSCF3293.jpg
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  1. 2009/07/25(土) 22:03:18|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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