ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

交通事情:ストライキの発生原因とは?

1月27日(火) 天気:快晴 気温:12℃ 湿度:55%



☆旅行者泣かせのストライキ(バンダ)

今回はネパールにおけるストライキの発生原因と仕組みについてお知らせしたい。

ここネパールでは、交通事故は結構多く見かける。

しかし、保険の仕組みがまだまだ行き届いていない。

従って、もし事故が起きたら「示談」となるが、これがなかなか解決しない。

警察も当然介入するが、「まず話し合って」と言うだけである。

お互いに「私は悪くない」を主張して時間ばかりが経過する。

その間、交通は全て遮断される。これが事故のバンダである。

昨日も単車とバスの事故で単車の2人の内、一人は死亡し一人は重症で病院に運ばれた。

1日で解決する場合もあれば、2~3日かかる場合もあり、

何時解決するのか誰にも分からないのが実情である。

前例があればそれに従うのが普通であるが、無い場合(初めての事故のケース)は困難を極める。

事故を起こしたバスは直ぐに「焼かれ」てしまう。

これには驚きである。

ネパールの主要幹線道路では時々「焼かれたバス」を見る事ができるが、

事故の原因がどちらにあるにせよ、「焼かれるバス」は災難である。

ここでは、結構高価なバスである。

中古のバスでも100万円以上する。

それを焼かれるバス会社も大きな損失である事には間違いない。

さらに、死亡した遺族への保障など大変なお金が動く。

一方、交通手段を絶たれた乗客は、全て「徒歩」か「待機」を余儀なくされる。

長距離の場合には「「待機」するが、1~3時間で着くような場合には迷う事なく「徒歩」である。

「待機」となると、途端に周りの家から「物売り」が出てくるのも面白い。

果物やスナック菓子さらには「きゅうり」を切り売りしている。

3~6時間も待たされるのは普通で悪くすると、まる1日は待機である。

バスの中で睡眠をとる人、外で寝る人とさまざまであるが、

誰も文句を言わないのが不思議な国である。

インドを旅した方なら理解できるはずである。

インドではバスのエンジンを積み替える作業も

乗客を待たせたままで5時間~7時間しかも深夜の作業を行う。

大きな荷物、例えば引越しなどの場合、

(ここでの引越しは家財道具が少なく40Kg)くらいで全てである)

家族で担いでバンダの解除されている場所までを歩く。

これが、事故の場合である。

しかし、政府に対する抗議行動によるバンダでは、

事前に通告されるため、一切の交通機関が早朝からストップし、

移動が不可能になる。

この時、観光客は高いレンタカーでの移動となり、

旅行費用も大きく違ってくる事となる。

でもこれがネパールである。

これでも安全に確実な旅は保障されない。

日本の旅行会社が、ネパール旅行を出したがらないのは、

こうした交通事情も大きく影響している。

飛行機での移動には全く影響はない。

しかし飛行機を降りてからは特別料金のタクシーが待っていて、

ここでも大金を取られる仕組みである。

もしストライキでなかったら10分の1の値段で移動できる。

予定の立たない旅行では、旅行会社としては「販売」できないからである。

ここネパールは、日本からさほど離れていない。

(ヨーロッパの半分の距離)

しかし「高い」旅行先である事に間違いはない。

ここに来る旅行者は同じ行程での旅費に、さまざまな値段があり、

安く・上手く行く人・膨大なお金を支払う人、とさまざまである。

やはり、事前の調査を怠らない事である。

特に日程の決まった旅行の場合には結構大金が必要である。

なぜなら値段交渉ができず、動いている車は限られていて選択の余地がないからである。

短期間の旅で激安の旅は、極めて危険であるばかりか、

帰国日にも帰国出来ない人たちも多いのが、ネパールの旅である。

しかし、それが「ネパールでの旅」と割り切ってしまえば問題にならない。

添付写真はバンダ中のトラックの列。

DSCF0996.jpg


では次回「ネパール通信」まで

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  1. 2009/01/29(木) 11:24:27|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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