ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

ネパール通信「雲上の田植風景」

「ネパール通信」雲上の「田植え」風景

7月16日(日)天気:曇り 気温:31℃ 湿度:42%

はじめに、先般の九州地方における豪雨災害で被災された皆様に対し、
心から哀悼の意をお伝えするとともに、現在も避難され不便な
生活を余儀なくされている皆様にお見舞いを申し上げます。


今回は、今月はじめに行って来たラムチェ村での完成間近な
モデルハウスと「田植え」について報告したい。

7月2日に銀杏旅館を出発して、正午にはバラビシに到着。
お茶を飲むのもそこそこに、雨の合間にラムチェ村に急ぐ。

車道が壊れない内にと、心が先にと焦るのが分かる。

今回はコミュニティーセンター用の椅子や(はそり:なべの
大きなもの)食器るいなどを運んだため、重量があり登りが
心配されたので急いだが、通常であればゆっくりでも心配ない。


途中、スンコシ川に取り残された家が傾き出していて、多分
倒れるのではと懸念されるが、どうしようもない。

聞けば、この家の持ち主はシンドパルチョークの中でも1番か
2番目にお金持ちの家だそうであり、この家が崩壊しても他に
何軒もの家を持っているそうである。


今日、朝はモデルハウスの建設状況を調査するため、現地まで出かける。

まだ、完成には時間が必要(約1ヶ月)と感じた。

屋上は柱が出来ていて、それに鉄パイプで屋根の形を作り柱の
鉄筋に溶接して屋根のトタン板を張れば完成。

しかし、地階の2部屋から水が染み出して壁が湿っていた。
これは、部屋の壁が直接土に触れているためであり、空間を設けた
二重に壁を作る必要がある。(現在の銀杏旅館が土に触れる所は、
二重に作ってある)

工事費用の事もあり、後日の検討課題であるが
急がねばシーズンに間に合わない事になる。

さて、田植えの準備はと言うと「進んでいるのか否か」全く分からない。

と言うのも、そもそもその手順なるものを知らない当方では分かるはずもない。

明日田植えをすると言う畑には、「とうもろこし」を収穫して、
地面から20Cmもの「とうもろこし」の切り株が出ている状態で、
どうして田植えが出来るか?

4日朝6時ごろコテージの中が騒がしくなったので目が覚めると、

4~5人の村人(男性)が来ていてお茶を飲み始めていた。

しばらくすると、男性たちが水を張った「とうもろこし」の切り株のある田んぼ?
に牛を4頭連れて集まり、切り株のある田んぼを
「土お越し」に掛かった。

何度かこれを繰り返す度に、切り株は見えなくなり土が
日本の田んぼのような状態に近いものになって来た。

まだまだ、土の塊がゴロゴロしているがこれさえ無くなれば「田植え」
が出来そうな感じである。(素人目)

かれこれ2時間近く「田んぼのあぜ道」に立って見ていたが、
子供が私にと「ムラ」(竹で編んだ椅子)と「こうもり傘」を持ってきてくれて、
これに座れと(ボスノス)言って置いていってくれた。

確かに帽子を着用していても日差しは強く暑い。

また、今は梅雨でいつ何時雨が降ってくるのか心配でもある。

そんな中での「こうもり傘」は非常にありがたい、(ダンネバード)
と言って椅子を使わせてもらった。

これは、ミナのお父さんが私に使わせるために持って来てもらった
ものある事が後ほど分かった。

こうして、「田植え観覧席」が出来上がり、じっくりと観察することが出来た。

「とうもろこしの切り株」毎、(水を張った田んぼの)田お越しをして、
数回繰り返すと今度はT字型の道具の出番で、そのT字型の上に
人が乗り田んぼを走り回るのである。よく見るとそのT字型の

裏側には10Cmほどの歯が数本付いていて、
それが土の塊を無くして行くのであった。

この作業をやっている時には、田んぼの「あぜ作り」も同時に行い、
田んぼの中では4頭の牛が走り回り、周りを「あぜ作り」の人も
居たりと、結構賑やかな「田んぼ作り」である。

1時間ほど4頭の牛が走り回ったころ、
アシス君がコテージ近くで作ってあった「苗」を「コド」(背中に背負う竹で編んだ籠)に入れて
「田んぼ」に運んできて、「苗」に土が付いているのを水で洗い流し
ては「田んぼ」の投げ込んでいった。

「田んぼ」では8人あまりの女性が一列になって手にした「苗」を
植えていく作業がはじまり、誰からとも無く「歌声」が聞こえてきて、
だんだん大きくなって来た。

途中から男性も混じって歌い始め、「田植えの歌声」が途切れること
なくつづく風景は「人を和ませて」くれるものだと、つくづく感じた
のも「この田植え」であった。

夕方5時半ごろには今日の「田植え」は終え、
道具や牛を洗ってコテージへと戻ってきた。

コテージではミナのお母さんとスンダル君のお嫁さん(ウルミラさん)

が地酒であるロキシー(蒸留酒)とチャン(発酵酒)さらに、「つまみ」
を準備して待ちうけ、狭いコテージは田植えを終えた村人で満員になった。

そんな狭いコテージの中を「素足で走り回る竜馬」が居る。
子供も大人も入り混じっているが、誰もが子守をしてくれるため、
竜馬(パトネの息子)も「張り切って」遊んでいる。

ここで面白いのが、男性が少ないことである。

なぜなら、男性は牛を扱う仕事だけで、後の仕事は全て女性の仕事だけである。

だから女性は強い!

男性が5人と女性が10人ほどだが、男性5人の内3人はミナの身内で外部
の助っ人は2人のみ、だから絶対数としても女性が多いため男性は隅に追い
やられ、「ちびちび」とロキシーを飲んでいるが女性は「ガンガン」飲む。

歌に話に圧倒されたような男性陣であった。
最後まで女性指導の宴会が続いたが、三々五々引き上げる村人をよそに宴も
終盤になったころ、最初から話していた二人の女性だけが残った。お父さんが
「そろそろ終わろうか?」とは言えないのがネパールの習慣で、
気の済むまで飲みまくるのが通常。

全てが終わったのは午後8時、
早朝から本当にご苦労様の「田植えの一日」であった。

添付写真は昔懐かしい「田植え風景」の数々と「倒れ掛かった家」いえである。

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井戸の外からとネパールの習慣は当面割愛させていただきたい。



では次回「ネパール通信」まで



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http://gifu-nepal.jimdo.com/

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  1. 2017/07/16(日) 19:21:17|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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