11月22日(土)天気:快晴 気温12℃ 湿度:?
☆今までとは、異なるカーストの村へ・・・
来年からは、3つの村の支援作業(子供たちが家族の力で学校に通えるための、
収入を得る仕事づくり)に入るため綿密な日程管理が必要となる。
ラムチェ・ポカリナランタン・バルワの村は共に極貧部落の村である。
中でもバルワ地区はカミカーストよりも低いカースト:ダナワールであるため、
その生活には想像を絶するものがあると考える。
いよいよ、本格的な取り組みとなるため、準備を怠らないよう今から計画するが、
そのためにはミナにも手伝ってもらい、それぞれの村の調査日程を計画。
さらには結果報告と支援内容についても彼女と議論し、
各村の「村長や校長先生の意見を取り入れた」支援内容に組み立てる。
支援の規模も同時に組み込んでいく予定である。
一方、来年春で3年を経過し最後の支援となるラムチェの27人の子供たちについては、
既に各父兄に知らせてあり学校にも連絡済であり、
今年入学した11人は引き続き支援対象である。
さて、ここネパールでのカーストについて少し記載していきたい。
低いカーストの中でも、高い順にカミ・ダマイ・ダナワール・チャーメィ・ポーディ
これらのローカーストの人たちの中でもチャーメィ・ポーディの人々は汚れた仕事、
つまり、トイレの掃除や汚いゴミなどを扱う仕事のみであり、
他の仕事はない。もちろん学校など考えもしない。
カトマンドウの街中でも何時でも見る事が出来る。
毎朝各家庭から出るゴミを集めに来るのは「彼ら」である。
街中や村でも然り、これらの仕事をしている人々は全てこのカーストである。
インドの「アンタッチャブル」不可触民(カースト以外の人々)と同じである。
しかしネパールには彼ら「不可触民」のカーストがある。
一般的に、こうしたカーストの人々に触れることや話す事を嫌う。
タマンの子どもでさえ、親から叱られる時「チャーメィ・ポーディ」に渡すよ!
と言って親から叱られるくらいである。
文字通り、彼らに触れる事は自分も汚れるとの考え方である。
また、カミの人々は「鉄」を扱う仕事をしている。
いわゆる加治屋さんである。
この仕事以外にない。
なぜ、こうした差別をするのだろうか?
貧困だからこうした差別をすることで「救われる」とでも考えているのだろうか?
タマン・チェットリなどのカーストは100近いカーストの中でも
「中の上」といった位置にある。
わずか2800万人の国で、こんなに分けられていて問題は無いのだろうか?
近日中に向かうバルワの村ではダナワールの人々が暮らす村であるが、
どんな生活なのかは調査以後報告したい。
添付写真は、ミナちゃんが私の食べる「野菜」を植えているところである。
(野菜は出来る限り自家製を目指している)
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- 2008/11/24(月) 14:22:20|
- ネパール通信
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