ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

マライ ターツアイナとの戦い

6月7日(火)天気:曇り 気温:24℃ 湿度:65%


震災から1年3ヶ月、未だに手付かずの家が多いネパールでは、コテージでの暮らしが定着?しているようである。
カトマンドウの街の中でも未だに瓦礫のままの家もるが、数は少ない。

しかし、一歩山村へ入ればその殆どが「瓦礫」はそのままで
コテージでの生活を10年以上続けるつもりのような生活ぶりである。

以前と同じような家を作る人もあり、今度地震が来たら同じ瓦礫になるだけである。
そんな考え方は、ある意味仕方の無い現実でもある。

つまり、お金が無いだけである。
ネパールの山岳民族の内極めて少数の人だけが「政府公認」の家を建てるお金を持っているに過ぎない。

殆どの(9割以上)家では、200万ルピーなど出せるわけも無いのある。

政府が安い金利(2%)程度で貸し付けてくれるが、
返す当てなど全く無い村人には「正に絵に描いた餅?」と同じであろう。
政府も地震に強い家には20万ルピーを出してくれるが、今までのような家では1ルピーも援助してくれないのである。

ここで、知っていただきたいのは彼らの基本的考え方である。
問題点は彼らの多くは、借金を(自分のお金)同然に考えている事にある。

家族の内で、誰かが外国へ出稼ぎに行っていれば借金の返済も出来るが、
通常であれば「担保」となった土地などが銀行へ持って行かれる事が分からないのである。

通常の生活においての「借金」は八百屋さんやお米屋さん・あるいは油屋など借金するのは日常的行われていて、
「借金が悪」だと言う感覚は全く無いのである。

先般、ミナが「お父さん銀行でお金を借りてジープを買おうよ」と言って来たので、金利は幾ら?と聞くと
年利20%と言う。ただでさえ高い車である。
20%の金利を払って購入すれば、100万ルピーの車が120万ルピーになる。

この意味をミナに分かってもらおうと、2時間も掛かり話たが結果、「お父さんはなぜ借金をしないの?」と
最後まで食い下がられ閉口した。

日本では安い車であるが、ここネパールでは関税の関係から
ジープの新車などは280万~300万ルピー(300万円~320万円)もする。
日本では120万円程度の車である。

ここで問題にしなければならないのは、家の建設において掛かる費用である。
日常に扱う金額ではない。

さらに、建設に必要な材料は例え「釘1本」でも、施工主が支払うのである。
従って、何時でも現金を持っていないと工事の遂行が出来ない。

さらに、今回の表題でもある「マライ ターツアイナ」(私はしらない)は
建設現場では絶対にあってはならない事でもあるが、それを事前に聞き出す施工主の姿勢がないと、
工事が頓挫する結果となる。
それだけに、慎重に、確実に進めなくては「柱1本」も建たないのである。

先日、バスルームの大きなガラス扉に「ヒビ」が入っていたのを見つけたため、
「何時誰がたやったの?」と聞いたが、家族の誰もが「マライ ターツアイナ」ばかりで、結局何時割れたのかも???
知ってても言わないのが「ネパール人」の常識である。

全てにおいてこんな状態だから、常に仕事の進捗状況を確認しながら工事を進めないと、
とんでもない家が出来てしまう事となるのである。

もう13年もの間この「マライ ターツアイナ」と「ほう・れん・そう」が無い生活に苦しめられてきたし、
これからも同様である。とほほ・・・・・・であるが、
これを克服?認める?ような「考え方」をしないと、ネパール人との生活は出来ない。

でも「胃」が痛む毎日ではある。
1対6人である。いやいや半人前の1歳半の「竜馬」も居た。
これだけは確信をもって言える事である。
彼らの考え方は理解できない!しかし、諦めるところから出発である。









添付写真は銀杏旅館の工事現場と「ツバメ」
さらに工事に必要な水を雨で補おうと作った雨水のタンク・てるてる坊主の2つの役割(雨が降って欲しい・止んで欲しい)
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井戸の外からとネパールの習慣は当面割愛させていただきたい。






では次回「ネパール通信」まで。



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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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