ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

大学生のメールダラ現状報告(Ⅱ)

10月4日(日)天気:晴れ 気温:21℃ 湿度:56%



今回は前回に引き続き、大学生のメールダラ調査報告を掲載したい。
さらに、我々の今から活動を実施するラムチェ村に於ける現状を合わせて報告したい。
以下は女子大生「海さん」の原稿をそのまま掲載させていただく。



今後の活動について

メールダラの小学校が現在使用できずテントでの勉強を余儀なくされている子供たち。
大きいテントが2つあるがどちらも風通しが悪く蒸し暑い。
そこに30分もいようものなら汗が止まらない。
現地の大人が暑さのあまり外に飛び出してしまうのだからそうとうなのだろう。

また、机といすがあるのは一つのテントだけ。
1年生から5年生まで1つのテントで授業をしようと試みるもうまくいかない。
実に学校が機能していないという現状がそこにはある。

震災前、学校には40人近い生徒が通っていたが、今では15人にも満たない。
もともと、教育の大切さや学校に行くことの重要性の認識に欠けるこの村において
今の学校の現状を考えればごく普通のことである。
それに加え、授業の質が格段に悪くなったと感じる(以前も決して良いとは言える状況ではなかったが)。

黒板がない授業で子供たちの頼りになるのは先生の声なのだが、
他学年が一緒の教室にいると集中が続かない、どこをノートにとって良いか分からない生徒が多い。
さらに、先生が生徒を相手にできる限界があるため、基本的には教科書をノートに写すことが彼らの仕事である。
これが今のメールダラの状況である。

政府から学校の使用を禁止、それに伴って政府が仮設校舎を作ってくれる、そんなことはまずない。
村人がやらなければならないのである。
仮設の校舎といってもここ5年以上、ずっと使い続けることができるような校舎でなくてはならない。
村人が仮設の校舎を作ると約束してもそれは「いつか」つくるという極めて不安定な約束なのである。

だからこそ、仮設校舎建設に向けてどのような気持ちのスタンスでいるのか、
どこまで費用面で彼らが工面することができるのか、それを話し合い見極めることから始めていきたい。

村人たちには、仮設校舎建設に支援をすることは伝えていない。
伝えてしまうと、期待し自らが動こうとはしないからである。
だが、1日でも早い仮設校舎建設のために日本で動き始めている。
ネパールの現状報告会を開催することでその収益を仮設校舎建設のために充てたい。

まずは、学びの環境が整うことこれが求められると考える。
これから長い年月をかけてやっていきたいこと、それは村にいる多くの子供が学校に通うという状況を作り出すこと、
学校の授業が子ども達の身になるものにすること(授業の効率化、先生の指導)、定期的な道徳教育、
衛生教育の推進を行っていきたい。日本とネパールでは考え方、生活環境など異なる点が非常に多い。

私が掲げている目標を達成するのには時間と根気が必要だろう。
だからこそ、1年、2年など短いスパンではなく30年40年長い年月を通してネパールの発展に合わせた支援をしていきたい。
教育は大切だ、と言ってもなかなか理解することはできない。
なぜなら、親も含め教育を受けてないからである。

私自身も「学校は通うもの」という「あたりまえ」の中で生きてきて、教育を受けるという立場をほぼ終了する立場になった今、
今の私を作っているのは今までの学びや経験であると感じている。
学校で子供たちの笑顔がたくさん見たい。

今まで学校でいくつかの活動をしてきたがそのたびに子供たちの笑顔が私の活動の源になっていると強く感じる。
学校の環境がよくなる、学校でプロジェクトをする、面白いことをする、学校で「学ぶ」、ふとしたことが子どもを呼び、
そしてまた子どもを呼ぶ。
家の仕事をしなくてはならない子供の状況は十分に理解している。
親からしてみれば、勉強よりも家の仕事をする子が偉い子だからである。
家の仕事をしなければごはんを与えられないのがここの「あたりまえ」なのである。

だからこそ、学校に通う10時から14時までの短い時間、有意義な時間を作ってあげたい。
それが、子供たちの笑顔が私に託した道しるべでないだろうか。




以上が「海さん」の原文であるが、現代の若者とは思えない「洞察力と感受性」には驚きさえ覚えた。
これからの「活動」が楽しみな現代の若者である。



添付写真はメールダラでの仮設テント校舎とラムチェ村の現状と昨年6月の「土砂崩れ」現場のジュレ村であるが、
現在も崩壊しいる状態とインドからのガソリンが入って来ないため、給油に並ぶバスやタクシーやトラックの様子・
さらに車の少ない道路の状況である。

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【感謝とおねがい】 (ラムチェ村の現状報告)

ネパールにおける4月25日・5月12日の2度に亘る地震の被災地、
ラムチェ村の復興支援はまだ復興計画は始まったばかりです。
震災当時のネパール支援に対し、日本全国又は海外在住の日本人の方など、
多くの皆さんの「心を集結」させていただき、本当にありがとうございました。

まだまだ先の長い活動となります。
これからも暖かく見守っていただければ幸いです。

ネパールの被災地でも、その被害の最も悲惨な「ラムチェ村」の復興開始時期を「余震の終った時点」と定め、
それまでに子供たちが「勉強が出来る環境整備」を整えたいと考え、
一時的集団転校に依る「寄宿舎」の設置を考えていましたが、2度目の地震以降、余震が少なくなり、
村人が家財道具や家畜を放置したままの村に戻ってきたため、
急遽方向を変えて仮設校舎の作成の取り掛かる事が賢明と考え着工を決めました。

しかし、ラムチェ村の殆どの家が戻って来て「コテージ?」で生活を始めた今、学校も始まり、
仮設校舎の着工を考え「質素でも雨露のしのげる学び舎」を目指し実態調査に出かけましたが、
現実は村人の行動が早く既に仮設校舎も「日本へ出稼ぎに行った一人のラムチェ村の青年」により、
5クラス分の仮設校舎が建設され、残りの5クラスも3クラスが仮設校舎で、
2クラスは以前の校舎をそのまま使って授業を実施していた状態です。

従って、恒久的校舎を政府に作ってもらうまでの数年間は、この状態で授業することになると考えます。
こうした中で、今やらねばならないのは「各個人の家」の復興ですが、
これも一部の人達は既に「以前と同じ家」の建設を自力で始めている状態で
「安くて・丈夫な家」の建設をリードするために早急に「モデルハウス」の建設が急がれると感じています。

政府も復興にはラジオや新聞で日本で1級建築技師の資格を持つネパール人の推奨する
「モデルハウス」を参考にするよう訴えているものの、現実にはお金が掛かるため殆ど無視されています。
そのためにも、復興支援事務所の建設を行い「現地訪問」の出来る環境を、整備も平行して実施していかねばと考えています。

具体的には、現在のミナの家の敷地に「復興支援事務所兼モデルハウス」と両親の住むスペースを兼ね備えた
「モデルハウス」の建設を急ぎ建設したいと考えています。

この敷地には、既に一部の日本人の支援者により「トイレ&シャワールーム」の建設は終っていて、
何時でも使える状態であります。

尚、こうした事業の支援団体をネパールで集結して大きな力とし、復興支援をするために、
多くの団体の参加を心よりお待ちしています。



【復興支援の考え方】

*決して「驕り」でなく、「させていただく」と言う気持ちで実施していきます。

*常に「同行二人」の私たちです。「自分に負けないよう」努めます!

この考え方には「失敗がありません」新たな支援方法が待っているだけです。
同時に村人からの「見返りも・感謝も・お礼も不要」です。
なぜなら、全て「自己研鑽」でしかないからです。
支援金の振込み先は「岐阜ネパール会」のHP「お問い合わせ」から事務局へお聞き下さい。
よろしくお願いいたします。         すじた





井戸の外からとネパールの習慣は当面割愛させていただきたい。












では次回「ネパール通信」まで。



HPのご案内
http://gifu-nepal.jimdo.com/
Ichyo Group Sujita



















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  1. 2015/10/04(日) 18:36:18|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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