ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

ここでも始まった「価格破壊」の波

4月7日(火)天気:快晴 気温:18℃ 湿度:65%


はじめに、ストライキによりネットワークの修理に手間取り
「バネパ」まで来て配信している現状をお伝えして配信の遅れた事をお詫びしたい。

今回は、ここネパールで見かけられる「中国製品」の価格破壊についてお伝えしたい。
もちろん、観光客としての中国の方々も含めてである。
「安かろう悪かろう」の時代から「安かろう、まぁ良かろう」に変わりつつある現在、
中国との物流でいったい何が起きているのだろう。

先日、バネパの町で「停電対策用」に懐中電灯を購入した。
この時、半年前まで400Rsしていた物が250Rsで売っているではないか。
充電式の結構良い物で、最大12時間は使用に耐える。

店主に「私は以前貴方の店で、400Rsでこれを買った、しかし今はなぜ250Rsで売っているのか?」
私としては以前が高く売られた事に腹を立てていたわけではないが、
店主は怒っていると判断したのか「仕入れ価格が安くなった」と正直に話してくれた。

この一例を見ても、中国製品が「飽和状態」による「価格破壊」を起しつつある事が伺われる。
ネパールからしてみれば「安いに越した事はない」のである。

中国の観光客にも変化が見られる。
3年ほど前の「怒涛のように押し寄せた」観光客は影を潜め、今は以前の10分の1以下にまで減少。
ここネパールに来られた方であればお分かりだと思うが、
これだけ乱立した中国人相手のホテルやレストラン、さらには土産物を売る店まで
一見「中華街?」と疑いたくなる状況である。
彼らは、ここでも価格破壊を起している。

なぜなら、店の権利を買う時の値段が通常の10倍近くで購入しているため、
どんな「大家さん」でも「喜んで貸してくれる」のが現状である。

このため、物の価値観が中国の価値観で取り扱いされ、今まで100Rsで売れたものが、
30Rsほどでないと売れない逆転現象が起きている。
彼らが安く同じものを売り出すからである。

今までの、ネパール独自の価格設定が破壊されつつある。
ある、当方のネパール人の友人の店での事である。
編み物やシャツ・帽子・ジャケットなど、日本でもおなじみのアジアン雑貨であるが、
全ての商品に中国語で「割り引きはありません」「決まった値段です」と書かれた張り紙がしてある。

友人に聞くと、中国人観光客が「どかどか」と押し寄せ、原価の20%程度の値段で売れと迫ってくるため、
一時店を閉めて、商品に前記のような「張り紙」をしたと「嘆いて」いた。

これが、商品だからこのような自体になったが、タクシーの場合には違う。
ネパール人たちの「反撃」が起こっている。
先般もお客さんの送迎でトリブバン空港へ出かけ、お客さんを見送り、駐車場で待っているはずのドライバーが居ない。

何処に居るのかをモバイルで探したら、40mほど離れた所の人だかりにいる事が分かった。
彼の電話で「面白いから来て」と言っていたので近寄って見ると、
若い中国の男性がタクシー代の値段交渉で、先ほどの通常価格の20%程度で交渉しているのが見て取れた。
約20分ほど、多くのネパール人ドライバーに囲まれた中国人観光客は、通路にしゃがみ込んでしまった。
交渉に疲れたのであろう。

私が下手な英語で「どうしたのですか?:ホワットハペン?」と聞くと
英語が全く話せない方で、今カトマンドウへ着いたばかりのようである。

「これから何処へいくのですか?ホーユーゴーナウ」と聞いても何も答えない。
やはり私の英語では駄目か・・・・半ば諦めていたが・・・・
すると、「ソーリー」「キャンノットスピークイングリッシュ」と聞き取れる英語らしき言葉が聞こえた。

自分も以前はこんなだったなぁ~と思い、近くのドライバーに「彼は何処へ行きたいのか?」と聞くと
ラジンパットの友人の家らしい。

当方が300Rsで連れていってあげてと「ドライバー」にお金を渡して、中国人男性を車に乗せて「一件落着」。
この時、他の中国人もいっぱい近くを通っていたが、全く関心のない様子で、通り過ぎていくだけであった。
同胞の困難を誰も助けない。

これも中国の考え方なのだろうか?
帰りのジープの中でドライバーが「なぜ300Rsもやったのか?」と聞いてきたので
「今夜、彼は空港に寝る事は出来ないだろう?」と答えた。
彼曰く、「乞食ならOK」、でも彼はお金を持っているのに・・・・・
会話のできない異国の方に現在の物価など話せる分けも無い。

以前にも同様のトラブルがあったが、この時には親子の中国人は、
とんでもない場所へバスで連れて行かれた。(ちょっと可愛そうでもあった)
こんな小さな国ネパールへ、マンモスのような中国の方々が押し寄せて来ては個人の商店などでは太刀打ちできず、
中国のスーパーの進出激しいネパールに、どんな「後遺症」が残るのかが懸念される昨今である。








メールダラからのサンセット(幻想的)
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サンガからのヒマラヤ(サイクロン一過のサンガから)
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【井戸の外から】
現在JICAの主導でポカラへ行く道路にトンネル計画があり、いよいよ具体的に動き出したようである。
これが出来れば、バスの時間も1時間半程度は短縮されさらに、
ポカラの国際空港が完成すればカトマンドウを通らず、直接ポカラに入国出来る事となる。
良いのか悪いのかは???、でも自然破壊だけは避けたいと願うのは私だけではないだろう。、





【ネパールの習慣】
毎朝、食器を洗っている風景を見掛け、日本人の方が「綺麗好き」なんですね~と話された。
いえいえ、そうではありません。
それは昨夜の食べ残しの食器、汚れた食器で、洗ってないだけです。
ここでは、食べても食器は洗わないのが習慣です。
次にその食器を使うときつまり、翌朝食器を洗うのが普通なのです、と答えた私の胸は複雑であった。
(なぜなら銀杏旅館でも度々あるからである)
文字色






では次回「ネパール通信」まで。



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  1. 2015/04/08(水) 12:24:37|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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