ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

覚えてもらう事は戦い!

1月20日(火)天気:快晴 気温:20℃ 湿度:50%


10年と言う時間をここネパールで暮らしてきたが、今でも「彼らの考え方」との戦いである。
最大の難問は自分の手から「全てを捨てる」事が出来るか!に架かっている。

必要最小限に・・・・・起きて半畳 寝て一畳に・・・・
70年間の「人生の垢」である「生きるために必要なお金や物」の全てである。

ではなぜ「全てを捨てなければ」ならないのか?
では反対にではなぜ「持っていなければ」ならないのか?
何も持って「逝けない」のに・・・

ご承知のように、ここで活動するためにはネパール人の助けを借りなければ何一つ出来ない。
従って、ここに滞在しながら活動を続けるためには「彼らの考え方」を理解し、
我々の考えを分かってもらう事が必要となる。

現在「銀杏旅館」をリニューアルし、ミナの兄弟にそれぞれの仕事をやってもらっているわけでであるが、
ミナは総合的なマネージャーの位置で兄弟を指示して銀杏旅館を運営、
ミナのすぐ下の弟スンダル(通称パトネ)君は旅行会社をカトマンドウで開いている。
その下のサロジ君は軍隊に入隊し、現在はトレーニング期間中、今年の春には配属先に移動する予定である。

サロジ君の下のラスミちゃんは現在高校1年生で毎朝6時にはサンガの学校へ通っていて、
11時ごろには銀杏旅館に戻ってくる。
しかし、「行ってきま~す・ただいま~」と言った挨拶はないのが「寂しい」。
ミナやパトネ・サロジは「挨拶が出来る」のだが・・・時間が必要であろうか?

彼女はキッチンを担当し、ネパール料理を作る。
つまり、「まかない」の役であるが、お客さんが来ればベッドメイクやトイレバスルームの清掃もする。
しかし、ミナに教えてもその下には伝わらない。
つまり仕事の伝承がないのである。
もちろん「報告・連絡・相談」などあるはずもない。

一人一人「ゆっくりと」進めているのが現状である。
先日も、新しいキッチンからコップを持ってきてお茶を飲んだが、
その後空になったコップを小さな皿にのせてキッチンへ運んだ時、
頭を下げて扉を潜らねばならないので皿が傾きキッチンの床に落ちて「割れた」。

本人は「隠すわけにいかず」困った顔をしていたが、
私が「壊れたのはいい」次回からはガラスのコップを使わないで、ステンレスのコップにしよう!と提案。
これには全員が賛同し、翌日から直ぐに実行に移った。

こうした「事例」があればいいのだが、殆どの場合無いのが普通で「如何にして覚えてもらう」かが大問題となる。
ネパールの考え方では「新銀杏旅館」は運営できない。
何としてでも「覚えてもらわねば」の意気込みであるが、相手が響かないのである。
つまり、「一人相撲」である。

ミナにしてもラスミにしても、自分の友人を勝手に銀杏旅館へ連れて来て、自分たちの部屋へ泊めるので、
「事前に教えて欲しい」とお願い。親戚の人も突然やって来て泊まって行くから難しい。

しかし、客室を使う事はしない。
自分たちの部屋へ泊めるのである。
彼らは狭くても全く問題ない。

これがネパールの文化でもある。
これを強制的に「駄目」とやってしまうとネパールの文化を無視する事となる。
「辛い」の一言である。
ここは「ぐっと」堪えて「お願い」するのである。
これを「堪えないと」ネパールマインドとの共同生活は出来ない。

今、ネパールでは海外に出稼ぎに行く若者が多く、パトネちゃんも「出稼ぎに行きたい」としきりに言っている。
そんな中での「新銀杏旅館」の完成である。
箱物は出来たが、マネージメントや修理業務、さらには事前の準備などはまだまだである。
中でも大切なのが「事前準備」であるが、ネパールマインドには事前準備なるのもが「無い」から始末に悪い。
何で今するの?お客さんもいないのに?・・・これがネパールマインドである。
しかし、これでは急な来客には対応できないばかりか、抜け落ちてる事が多いのが実態である。

これを分かってもらうのは「至難の業」ではあるが「覚えてもらわねば」前に進めない。
これからは、ソフト面の確立に全力を投入する1年とした。
またまた、愚痴が出てしまったがお許し願いたい。






銀杏旅館からの景色
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カトマンドウの市場
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サンガの街での食堂の風景
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【井戸の外から】

日本の景気も、少しづつではあるが上向いてきているようである。
日本円をここで換金する時に、「わっは!安い」と思う日が半年ほど続いている。
そろそろ少しは円高に・・・

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【ネパールの習慣】

先日も「芋のお祭り」があり、多くの店には「芋・芋・芋」と芋でいっぱいになるほどである。
こんな折、パトネちゃんのお嫁さん(ウルミラちゃん)が後1ヶ月ほどで出産との情報を聞いた。
「うっそ~!」何時作る時間があったの~村にも本当に時々しかかえっていないのに~。
で、パトネちゃんがその様子を見に村へ帰っていった。
バラビシの病院へ入れるのであれば今連れてこないと、
臨月になってからでは移動出来ないのでは??と心配になるが、
「多分自分で病院へ行く」と平気な顔で答えるパンネちゃんであった。
日本であれば大変な事であろう。
でもここでは普通の事である。ラムチェ村から下のバラビシの病院まで歩いて1時間半ほどである。驚き・・・・










では次回「ネパール通信」まで。



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  1. 2015/01/22(木) 10:39:05|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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