ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

ー武士道の精神ー

10月11日(土)天気:濃霧 気温:20℃ 湿度:70%


はじめに、この度の御岳噴火により被災され亡くなられた多くのみなさまに対し、
心からご冥福をお祈りすると同時に、多くの負傷されたみなさまに対しお見舞いを申し上げます。

日本では御嶽山が「活火山」であることは誰もが知っている。
しかし、ここまで大きな噴火が起きようとは誰も予測できなかったであろう。

当方も20年ほど前には何回も登った事があったが、噴火の事など全く頭になく、
ただ山頂の景観を楽しみに登っていただけであった。

日本における自然災害は台風・地震・津波などは一般に認識され避難訓練もされているが、
噴火での避難訓練は多分「鹿児島の桜島」だけではないだろうか?

富士山の噴火で避難訓練など聞いたこともないし、噴火する事も考えていないのが普通で、
ただ「美しい山」としての富士山でしかない。

日本にはまだまだ多くの「活火山」が存在し、同じような危険が潜んでいる事も確かである。


さて、本題に入ろう。
日本の政治を論評するつもりなど、全くない。
数百年の昔から育まれて来た「武士道の精神」こそ、日本が世界に誇れる「生き方・物の考え方」ではないだろうか?

映画「ラストサムライ」での切腹シーンが強烈な印象を与えたのかも知れないが、
作者からすれば最も訴えたい場面でもあったはずである。

「切腹」だけが残忍な形で「世界に一人歩き」したようではあるが、
本来の意味を知れば、決して残忍でもなくむしろ日本人特有の「名誉」に等しい行為であった。

もし、切腹を許されなければ「恥」をさらす事になり、罪人同様の扱いで、打ち首獄門の恥をさらす事になる。
また、切腹をした方の背後から「首を落とす」行為は「安楽死」の何者でもない。

決して軽薄な行動ではなく、将来を見据えた行動であり、潔さ(いさぎよさ)・
不動の精神から生まれる「優しさ」などは現代でも十分通用する物の考え方ではないだろうか?

その具体的な例として一つご紹介しよう。

第二次世界大戦の真っ只中、フランス海軍の戦艦が沈没し乗り組員が太平洋に投げ出された。
そこへ日本海軍の駆逐艦が通り、フランス軍兵士を全員救助して本体へ返した。

この事は戦後70年の年月を経てやっと表面に出てきたが、
当時は極めて難しい判断で「戦闘能力のない敵兵は、
既に敵ではない」との判断からこれを救助した経過がフランス側から発表された。
これなどは典型的な武士道精神そのものであろう。

だからと言って「切腹」を奨励している訳ではない。
現代には現代の「潔さ:いさぎよさ」がある。
これらが全て「武士道精神」の中に凝縮されていると考えている。
弱きを助け、理不尽な暴力に立ち向かう勇気こそ、「誉」の何者でもない。

何もしない・何も見ない事こそ「罪」ではないだろうか?
自分の国を「卑下」する行為は、国民である事を自ら止めれば済む事である。

特に新聞社ともなれば、社会的責任が伴うのは当然。
こうした自らの国を否定する方の「日本における立場」は何とやるせないものであろうか?

そんな「新聞社を個人を」大きな心でただ「見守る」国は何と寛大な心であろう?

しかし、国民でありながら国を「卑下」するのはやはり、日本の戦後教育が一方的な考え方に偏り、
教えられた結果であはないだろうか?

どこの国でも自国の立場の正当性を教えているのが、教育のあり方だが、
日本では自分の国を正当化せず、寧ろ「悪」とさえ卑下して教えてきた。
これが大きな間違いではなかったのか?

歴史認識の違いは「立場が違えば」当然反対の考えになるのが当たり前である。
(某国の場合には、この理屈も当てはまらないが)

以前、「集団的自衛権」についての私的な考え方を記載した事があったが、
これは当方と直接的な友人でもある自衛官からの臨場感溢れる「声」を聞いている私にとって、
至極当然の考え方であった。

しかし・・・

例えば大学と言う日本での最高学歴を持つ若い方から、こんな意見をいただいた。
原爆を落とされても何も文句が言えないのは、
日本が最初に真珠湾を攻撃したから」と言う「とんでもない」考え方は、日本国民を止めればいいのである。

被爆者にはどんな罪があると言うのか!
激しい憤りさえ感じる考え方である。

まだまだ若い彼女には、戦争の善悪など判るはずもなく、
その経緯を細部に亘って調査研究してはじめて判る事ではあっても、端的に善悪を判断するものではない。

誰もが戦争を憎む人は居ても、望む人は居ない。
彼女からの問いで、もし戦争になって戦場に赴けば、やはり銃を手にして戦わなければならのだろうか?
との問いに対し、「貴女は徴兵で召集された兵隊ではない。だから戦う事はあり得ない。」
なぜなら、日本には軍隊としての徴兵制度は無いからである。と答えておいた。

これを書いた後に「日本にも徴兵制度があれば・・」とふつふつと考えたことは確かである。

8年ほど前、ここネパールでイスラエルの女性(20歳の徴兵期間を終えた)に出会い、
一緒にインドを旅した事があった。(たった2日間を列車の中で・・)

彼女は18歳で軍隊に招集され、その収入で東南アジアを旅しているのだと言っていたのを思いだした。
さらに、このカメラマンを目指している女性からは、
福島での災害復旧活動では「自衛隊の方の仕事ぶり」を撮影して感謝状をいただいたと
「誇らしげに」言われたのには「唖然」となったものである。

誰に観てもらう「記録写真」なのだろう??
感謝状を得るための記録写真なのだろうか??

本来なら、無償で支援活動に来ている全国から来られたボランティアのみなさんこそ被写体となるべきであって、
感謝状をいただくために撮影した「自衛隊員」の写真ではなかったはず・・・・お粗末な話しである。

自衛隊員のみなさんも当然のことながら「仕事」として捕らえた災害復旧現場ではあるが、
一般の復旧支援者は善意の「塊」である。

これを撮影せずして、「日本のカメラマン」と言えるのかどうか、はなはだ疑問である。
自分はカメラマンで「手は汚さず」撮影に専念する姿勢は、被災者から見れば「物見遊山」の何者でもない。
であれば、戦場カメラマン同様「命を削った戦場での撮影」をすべきであろう。

以前某写真雑誌の中で、若い僧侶が素足で雪の降りしきる被災現場に立ち、
無心に祈っている姿を見たことがあるが、これなどは「心打たれる」写真であろう。

私が、ここネパールで身をおいて活動するのは「手を汚さない部外者」であっては物事が進まないばかりか、
信頼関係すら出来ないかである。

自分も「どっぷり」と同じ環境の中に身を置いた時に、
初めて見える・初めて出会える人間関係が「自分を磨く」と確信している。

日本の文明社会と大きくかけ離れたネパールでの活動は、誰のためでもない「自分」のためにやっている活動である。
だから、挫折はない。

驕りがあれば、ネパールでは挫折につながる。
これだけは確実である。

ずいぶん以前、「ボランティアはやる人の勝手」とまで言われた事があったが、正にその通りである。
何人もの挫折者を見てきて、何が彼らを挫折させたのか?と考えた結果、
お礼を求める心であったり、してやったと言う驕りがあるから挫折した。
お礼もいらない。(自分のためにやっている事であるから)「してやった」と言う驕りもない。

「させていただいただけ」だから挫折はない。
再度自分に言い聞かせるつもりで記載してみたが、くどい言い回しはご容赦願いたい。






まだ小さかったころのラスミ(ミナの妹)
頭に教科書をい乗せたラスミちゃん


ダウラギリ・ダサインの準備に忙しいアサンバザールの人々IMG_3499.jpg
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日本で勉強出来る事を訴えている日本語学校のチラシ
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【ネパールの習慣】

兄弟家族で収入の多い仕事に就いた者があれば、全員がその人の元へ集まり、共に生活する事になる。
甥でも弟でも同じである。
長男が仕事を終えて帰るまで、食事は全員が待っている。











では次回「ネパール通信」まで。



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  1. 2014/10/14(火) 16:25:56|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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