ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

メールダラでの調査活動報告

9月13日(土)天気:雨 気温:22℃ 湿度:70%


はじめに、先の通信でお知らせした「活動の写真」は一部のもので全てではない。
従って、多くをお知らせできていない。
今回は14日間の活動の全てをお伝えし、ご理解を得たいと考える。

さて、今回はじめての取り組みであった
「二人の高校生を含む学生さん」たちに依る山村家庭の訪問調査は、
村での貧富の差を「目の当たり」にし、生活の実態を観てきた活動であり、
過去、私の調査では「半数程度の調査結果」であったが、今回は全ての家を調査出来た。

これにより、具体的な「村の改善策」を打ち出すことが出来る。

過去2年半の「細々」とした調査でも、貧富の差やカーストの違い程度は分かっていた。
しかし、「村の生活改善根拠」とするには乏しい情報であった。
今回の学生さんたちの支援で村の全戸を調査出来、
その確かな根拠が出来た事は大きな成果であった。

村の貧富の差を「縮める」事はできないが、
農業に於ける収穫量の改善で過去の2倍程度の収入は望める。
それが、一小作人でも同様である。
全体の底上げを図れば良いわけで、その第一歩を踏み出す時が「今」である。

「農業に於ける秘薬?」を山村農民が自ら創り出し、収穫量の増産を図る事が目的であり、
化学肥料の進入を防ぐ手段でもある。

その後、村長さん自らが、各山村への「水平展開」を図る事を条件に、秘薬造りに取り組む事になる。
3~5年間は掛かるだろう。
これは、一つの村に於ける「生活改善」の始まりでもある。

調査結果は半数以上が毎月1000Rs以下の収入で生活している。
つまり、1000Rs÷30日=30、3Rsが1日の収入である。
これで、平均家族4人から5人の食費や衣類などに使われる訳だが「何も出来ない」のが分かる。

小作人が80%以上のメールダラ村では、
急峻な斜面や狭い耕作面積の中で収穫を余儀なくされているが、
何時からこんな生活が続いているのかは、これからの調査である。

さて、今回の学生さんたちの活動は調査だけではない。
42人から60人に増えた子供たちとの「遊びを通した交流」に忙しい。

なぜ学校に来る子供たちが増えたのかは、前に記載した家族の収入を考えれば当然の事である。
学校へ来れば「カジャ:給食」が食べられるのである。

学生さんたちの「交流」は運動会やゲームなど多種多様な「アイディア」を持ち込んでの「遊び」で
滞在した2週間の間には、自分の弟や妹のような感じさえ持つに至った。

中には「愛おしい」過ぎて、一緒に自分の寝袋に入れて寝入ってしまう学生さんも居て、
子供から「しらみ」を移された学生も居たほどである。

7月23日に到着した学校では、トラックの荷台に一度に乗れなかった3人が後から到着。
(約1時間半遅れて到着)
遅い到着にも関わらず、子供たちは牛乳トラックを出迎えに2Kmほどの山道を降りて来ていた。

早速、荷物を宿泊先の「教室」へ移し、歓迎式典。

その後、夕食準備に入るも20人の食事は大変である。
ご飯もおかずも半端な量ではない。
まるで避難所の炊き出し風景そのものである。

一応、食事当番は決まっていたが、料理人でない彼には20人分の食事は無理である。
19歳から21歳の若者たちである。
手伝いならできるので、お願いしながら準備をする事になった。

しかし大変な事である。
扱う物が大きい。

なべは「はそり」のように大きなアルミのなべ。
お米も10ℓの圧力鍋で一気に炊き上げる。

食欲にも濃淡があり、食材の無駄使いを考え少なめに準備したが、予想を大きく下回った。
各自の健康状態も、食欲に繋がるためチェックを欠かせない。
少なく作る事は不満を招くため、常に少し多めに準備してきた。
これは、今後の活動に参考にしなくてはならないので重要なポイントでもある。

今回の活動は、通常では訪問する事が出来ない「個人の家庭」に入り、
家族体系や収入まで聞いてくるのは不可能である。
さらに、家の内部を観察し生活状況を観て来るのである。
通訳の中学生を連れての訪問ではあるが、彼らが観たものに「嘘は」ない。
人生の大きな参考になる事であろう。

14日間と言う長い滞在で、村人や子供たち、そして高校生を含む学生さんたちの交流は、
大きな成果を心の中に植えつけた。

9月5日に山を降りる時、管理人さんの「小さな瞳」が潤んでいるのが印象的であった。





【ネパールの常識(今回より)】
ここネパールの紙幣は5・10・20・25・50・100・500・1000とあり、
破損してても修理してあれば使える。
欠損していても使えるが、欠損していると受け取ってもらえない事があるので、
お釣を貰うときには注意しないと銀行まで走る事になるので要注意である。







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では次回「ネパール通信」まで。



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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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