ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

ネパールへ来て1週間(Ⅰ)

9月3日(火)天気:雨 気温:22℃ 湿度:70%


今回は8月12日から「銀杏旅館」に来て、私の活動を背中から観ていた、
「朋美さん」の観て感じたネパールをお伝えしたい。



はやいのかおそいのか、時間の流れがとても不思議に感じられる。
初めての一人フライト、乗り継ぎを経験し到着したカトマンドゥ。

空港で荷物を待っている時に出会った私と同い年の女の子。
彼女と私の目的はきっと似ていて、似たような思いを持っていたと思う。

でも、これから経験すること・見ること・感じること・考えることは、
彼女とは全く異なる道を行くと、おとうさんは確信を持った目で見ていたと後から教えてもらった。

私はなぜネパールに来たのだろうか?
海外ボランティアをしたいとずっと考えていた。

はじめは私も、空港で出会った彼女と同じ道をたどろうとしていたが、
おとうさんをテレビで見てすぐに自ら連絡をとり、受け入れてもらえた私は本当に幸運だったと思う。

ネパール通信を読むことで私の中で疑問と葛藤が生まれ、ひとりで悩み考えた。

*私は何のために海外ボランティアをしようと思っていたのだろうか?
*人に「私はこんなことをしてきました」と言うためなのだろうか?
*履歴書に「海外ボランティアをしました」と書くためなのだろうか?・・

そんなことが何になるというのか?・・・
ただの自分の見栄、名誉、欲・・・
抜け出したくても、自分の頭の中でめぐる葛藤は誰にもぶつけることができなかった。

この大きな悩みをおとうさんにぶつけ、では私はどうしたらいいのか、何が出来るのか、
自分を見つめなおすためにネパールへ、銀杏旅館へ来る決意をした。

空港からタクシーでカトマンドゥへ出ると、ガスや砂埃で呼吸するのがつらかった・・
空気は悪い、クラクションはうるさい、信号は無い・・!
ネパールの交通事情について書くと原稿用紙1枚は埋まってしまう・・

おとうさん、けいさん、パネさん、サロジくん、ラスミちゃん、ウルミラちゃん
みんなあたたかく迎えてくれた。

みんな家族、銀杏旅館は私の家!
銀杏旅館のベランダは最高、景色も空気も最高!

とくにおとうさん、まだ1週間もたっていないというのに、本当の娘も同然のように私を心配し、
世話を焼き、可愛がって、たくさん話を聞いてくれた。
誰にも言えず、ずっと抱えていたこと全てをしっかり聞いて、理解してくれる。
裸で構えてくれていることが嬉しくて、私もすぐに裸になることができた。

日本での私は、いつもいろいろなものを身に付け、着飾って、本当の自分を隠して・・
そうしなければ、やっていけなかった.。
ここではいつでもそのまま、ありのまま、私が私でいられる。


【メールダラ村】

私がテレビで見た村、それはおとうさんたちが支援し、子供がたくさんいる小学校がある。
私は東南アジアの子供がほんとうに大好き。
特にきらきらした大きな瞳が。

テレビで小学校の子供たちを見て、なぜだか泣いてしまった。
そのとき私は彼らをかわいそうだとでも思ったのかもしれない。
実際に会いに行くとき、彼らを見たらまた泣いてしまうかもしれないと思った。

でも、メールダラへ行って自分の考えの浅はかさを実感した。
子供たちは、泥で汚れて裾の破れた制服を着て、ぼろぼろのサンダルを履いて、
きらきらした瞳でにこにこ笑っていた。

空気の抜けたサッカーボールで遊び、表紙のはがれた教科書と薄暗い教室で学んでいたが、
彼らはとても楽しいと言った。

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家に帰る子供たちに付いていくと、私の周りを取り囲むように子供たちが集まってきて、みんなで一緒に歩いた。
その中の女の子が、村中を案内してくれた。

「ナマステ」「ダンネバート」、私はこれしか知らない。
それでも、村の人々は温かく迎えてくれ、カジャを出してくれる家庭もあった。

30分で戻るつもりが3時間ほど村の家々を訪ねてまわった。

ネパール語を知らない私と子供たちとの会話はもちろん英語。
英語を知らない村人とは、子供たちが通訳さん。


日本と比較するつもりはないが・・
我々は全部知っている。

今の恵まれた自分たちの環境も、不自由なく暮らせる生活も、
貧困に苦しむ人々や学べない子供たちがいることも、全部知っている・・
彼らはなにも知らない!

毎日お風呂に入る生活も、ふかふかで清潔なベッドも、平らにひかれたコンクリート道路も・・
知っている私が、知らない彼らに何が出来るだろうか。

毎日お昼ごはんを与えてあげることか、きれいな服を与えてあげることか、・・
彼らの知らない世界を教え与えるのではなくて、彼らの世界で彼らが幸せに食べて、学んで、
生活できる手助けをしたいなと感じた。

日本に帰る前に、もう1度子供たちに会いに行きたい。



【マテ村】

とにかく「泥泥泥・雨雨雨・坂坂坂」と大変な道のりでした。
言葉で説明するよりも、写真を見てもらったほうがわかってもらえると思う。
こんなところで生活しているのか、と思うほどの山奥にある村。

ジープで川を渡り、泥坂道を登って下り・・
雨が降りはじめると、地面がぬかるみ車を進めることが出来ない。
男性陣が車を後ろから押して、前から引っ張って・・

それでもジープは村まで辿り着けず、1時間ほど山道を歩いて村へ向う。
5時間ほどで着く予定が、結局9時間ほどかかってしまった。

ソーラーパネルが運ばれてきたこともあるのかもしれないが、
村の人々はやっぱり温かかった。

IMG_1424.jpg
IMG_1399.jpg

雨の中、必死に車を押し、土を掘り、石を担いできてくれる青年たちがいた。
全く言葉の通じない私のことを、とても心配して面倒を見てくれるお母さんがいた。
雨と泥で身体が冷え切っているにもかかわらず、
私たちのご飯を作ってくれる姿には申し訳なさでいっぱいになった。











IMG_1434.jpg








では次回「ネパール通信」まで。



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  1. 2013/09/03(火) 20:56:49|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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