ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

起きて半畳 寝て一畳

6月8日(土)天気:曇り 気温:24℃ 湿度62%


たとえどんな大きな家に住んでいようと、
人は一人が占める場所は、起きているときは半畳、寝るときは一畳あれば済む。
広大な家に住む金持ちをうらやんで、むやみにあくせくしてもつまらないと言うこと。【広辞苑】

以前「知足:ちそく」と言うタイトルで記載した事があった。
「満ち足りている事を知る」と言う意味だが、今の支援部落での状況は極めて悲惨である。

小さな家(3m四方)に、家族5人が小さな2つの手製のベッドで寝ている。
朝起きても「朝食」はない。
顔を洗う「水」もない。
薄汚れたTシャツと破れた半ズボンで、そのまま寝て起きただけ。

「ことわざ」では簡単に表現出来るが、現実はそうではない。
日本は「人として最低限度の生活が保障されている」素晴らしい国である。

「福島の人々」の生活環境を心配して、多くのボランティアの人々が集中しているが、
被災から年数が経てば「忘れさられる」と言う寂しい現実がある。

そんな中、極少数の人々が「何かしなければ」と被災地へ出向いている。
ただ、被災者は「未だ被災当時」と殆ど変らない精神的苦痛と環境激変の中にある。
そして今でも(当時からすれば激減したが)僅かではあるがボランティアの方々が行き来している。

しかしここメールダラの「子供たち」には誰が来てくれるのか?
誰も来ない!!!
誰も知らない!!!
誰も何もしない!!!

私が初めての外国人であった。
福島は日本人の全ての人々が知っている、少数ではあるが駆けつけてくれる人々が居る!!!

ここメールダラは、ネパールの人さえ知る人は極めて少ない。
電気もない・テレビもない・ラジオもない、そんな部落を誰が知っている?

この違いである。
仕方のない現実である。

この地球上には、ここネパールより悲惨な生活をしている人々が大勢居る事は知っている。
今なお、世界各地で戦いの最中に放置された子供たち、その子供たちを「犯す」兵士たち、
でも日本からは誰も行かないし、何もしないし、何も話さない。
ようするに「見ざる、聞かざる、言わざる」である。

外国はさておき「福島」でさえ・・・何とも「寂しい」現実である。
日本の福島は、日本に居る「ボランティア」の方々にお任せして、私はここで「がんばる」以外に方法はない。
身体は一つ。

決して日本とネパールを比較している訳ではない。
活動している場所が違うだけで「やっている事は同じ」ある。

ある方からメールで「貴方は日本人でしょ?福島の現状を救うために、募金活動をしますか?」と聞かれた。
返事が出来なかった。
今の私には「出来ない」相談であった。
なぜなら
ここメールダラには「私一人」しか居ないのだから・・・・・

「たとえ少しでも」との思いから、やれることをやろうと動きだしたところである。
これから、どんな問題が出てくるのか予想すら出来ない。
誰にも相談できない。
自分で選んだ道・自分で選んだ試練であると自分に諭す。


先日、メールダラ村の先生からの連絡で
「子供たちの背中に湿疹」が出来た、何とかならないか?との問い合わせ。
原因はこの「湿気と汚れた身体に栄養失調」であることは理解できる。

昨年暮れにもベルギーの仲間と訪問した折「同様」の「湿疹」を見ている。
次回の訪問時に「軟膏」を持っていく事を伝え「はたと考えた」次回って何時?

今は雨期「牛乳屋さん」のトラックは動くのか?
ミナやパンネちゃんと相談して運転手にモバイルで確認。
すると運転手から「雨さえ降らなきゃぁ」との応えであった。
最もな返事である。

もし、トラックが動かない時には「雨の中を2時間半」かけてスクテからメールダラまで登る事になる。
トホホ・・・・である。

トラックが動き、適当に「雨」が降ってくれればと思うが無理であろう。
雨期だから「身体は洗える」ので、この時期でないと「軟膏」を使うにしても
「汚れた身体」に直接塗る分けにはいかない。

この「雨」を利用して「身体を洗い」その後「軟膏」を塗った方が効果的であろうと提案したが、
「雨頼み」では時間がどれだけ掛かるのか分からない。
軟膏を使用する「要領」を教えてくる事にした。

先生には「雨のタイミングを見て出かける」と連絡し、
今月末で切れる私のビザ取得の進捗状況を見ながら進める事にした。

今回は少し「重たい通信」であったが堪忍していただきたい。



下は「銀杏旅館」から撮影した「濃霧と晴れた」時の写真である。
今の私の「心の中」を表現したつもりである。どれも銀杏旅館からの撮影


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DSCF1695.jpg
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では次回「ネパール通信」まで。



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  1. 2013/06/08(土) 15:50:58|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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