ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

今、子供に必要な栄養素「必須アミノ酸!」

5月20日(月)天気:曇り 気温:22℃ 湿度:60% 


今回は、結論の出ないまま「時間だけが過ぎる」事への「いら立ち」と、
「子供の空腹」を解決しないで、その子供に「学校へ通って!」とは言えない自分との闘いの結果、
下記決断に至った経緯をお伝えしたい。

学校で昼食(カジャ)が食べられない子供にカジャと合わせて肉類を配給する事で
彼らの「健康維持」が確保出来ると考え実施。
しかし、対象は全員で月1回とする。
ここで「差」を付ける事は今後の「「諍い:いさかい」を招く要因にもなりかねないためである。
勿論、毎日必要なカジャではあるが、現時点では財政的に無理なための苦肉の策である事は否めない。

メールダラの小学校では以前にも記載したが、大きく2つのカーストの子供たちが勉強している。
ミディアムとローカーストの子供たちである。

ローカーストの子供たちは、殆どがカジャを持って来られない家庭環境にある。
従って、カジャの無い日に子供たちが「学校へ来るのか?」
心配な部分を残したままではあるが、「子供の健康第一」を考え、肉類とチュラの配布とした。

友人のドクターからのアドバイスもあり、「肉類」でしか摂取出来ない「必須アミノ酸」の不足は、
成長期にある子供たちにとって「脳の発達」に大きく影響を及ぼすとの事。
チュラ(お米を潰し乾燥したもの)ですら食べられない子供が「肉類」など口にすることは無理である。

予算的に月一回のカジャの支給とし、併せて「肉類」も入れ栄養補給を補う事とした。
ただし、学校に肉料理をする設備がないため「乾燥肉」を細かく切ったものをチュラに混ぜて支給。
街の学校であれば「お腹一杯のカジャ」が可能であるが「ここは山の中の学校」で設備も殆どない。
当面この対応で、子供たちの様子を見ていく事とする。



さて、今年11月から新たな支援児童を選択したが、その選択方法についてお伝えしたい。
はじめに、村には「就学年齢に達していて、学校に来ない子供が何人居るか?」から調査し、
貧困順に「学校へ来てくれるよう説得」に回る。

1日に2~3軒の山のあぜ道を回り(山の上り下り、これが結構疲れる)
家庭状況も合わせて調査。(4~5日)

「学校に来られない」児童は、一軒一軒その理由も状況も異なり、下記理由の家が多い。

*食べ物がない。(殆どのロアーカーストの家庭で、年間の食糧の半月分しかない)

*手足を洗う石鹸や、文房具がない。
(学校は唯一差別のない服装で、子供にとっては一番過ごし易い場所でもある:これは街の学校でも同様、
 綺麗な制服が大好きな子供たちであり、しっかりおめかしして出かける)

*親が喧嘩していて、学校どころではない。(父親が働かない)

*片親しか居ない。(家には子供だけ)

中には一家「夜逃げ?」とも思える長い期間「留守」が続く家もある。

お願いが通じ「学校へ通ってもいい」と言ってくれた子供を対象に、
「氏名・年齢」を記載し、同時に写真撮影となる。

制服の寸法やスリッパのサイズの調査を行い発注。
仕上がりまでの期間は、約3ヶ月が必要である。(サイズは縫製屋さんが村まで来て、チェックしてもらう)
この間、再三のチェックと値段交渉を終えて、やっと準備完了。
全ての支給品の点検を終えて「スタート」である。
☆この後からが「支援者訪問時のセレモニー」である。

こうして集めた子供でも、小学校全員で42人の学校であるが、常に8~10人は学校に来ていないのが実情。
月に2~3回の訪問で「子供の家」に伺うが、「子供は居ない」、「親も居ない」、
多くは畑仕事か山で「食べ物探し」である。

そんな子供を探して山道を歩くのは無理な事で、とても時間がない。
学校の先生に一任するも「気休め」にしかならないのは十分認識している。

今度は月1回とはいえ「カジャ」の支給があれば「きっと来てくれる」、でも月1回だけである。
その子供たちをどうすれば「学校に来てもらえるよう」な環境になるのか、
「私たちの活動からは、かけ離れた問題」が行く手を阻んでいる。

全ての原因は貧困からである。




我が家で見られる「幸せの青い鳥」と「カッコー」IMG_1072.jpg
IMG_1134.jpg

子供たちに衣類を配布した後、記念撮影。多くの子供たちはもらった服を着ています。IMG_1105.jpg

この写真と文中から山村の何が観えますか?



では次回「ネパール通信」まで。



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  1. 2013/05/20(月) 10:33:00|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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