ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

自然体で生きている村の人々

11月19日(月)天気:快晴 気温:18℃ 湿度:40%


今回は、生活・支援活動しながら暮らすのに欠かせない条件をお伝えしたい。
ここでの生活で一番考えなくてはならないのは、生活習慣の違いである。

民族・部落ごとに異なる習慣があり、言語も異なる。
支援活動で苦労するのはこの「言語」である。
幸い我々の場合には「ミナやパトネ」がこの通訳にあたってくれ、村人の考えを教えてくれるので助かるが、
もし雇い入れた通訳であれば我々の「真意」を理解されず彼らの「思い」も理解できない。

現在活動中の部落はもちろん「シンドバルチョーク県:ネパール北東に位置する」であるが、
山岳民族の多くは「タマン民族」が多く、ロアーカーストの民族も住んでいる。
多くの民族の言葉を通訳できるネパール人通訳は居ない。
従って、費用対効果の点からも活動する地域を限定せざるを得ない。

「タマン民族」はカーストの中でも中位に属する。
彼らの生活習慣をそのままに「支援活動」をする訳であるが、
カーストの異なる部落では違うカーストの人たちと一緒に使う道具はない。
生活の場でまず必要になるのが「水場」である。
これは別々に作る訳にはいかない。
なぜなら、極めて貴重な水場は村には幾つもあるわけではない。
ローカーストの人たちはハイカーストの人々が終わるのを遠くで見守っていて、
「水場」が空いた時に急いで「水汲み」に来る、と言った村のルールである。

新たに「水場」を作るには「村人との真剣な話し合い」が必要で、
カーストの区分を如何にするか?が問題となり、工事までは相当に時間が掛かるのが現実である。
「あるがままを受け入れる」・・言葉では容易であるが、現実はかなり難しい。
カースト制度も然り、我々には問題を解決する術はない。
彼らと何処まで「関わるか」によってこの難易度は大きく変わる。

一方「銀杏旅館」でのミナたち兄弟との関わりの中で、最年長であるミナの発言はかなり大きなものがあり、
弟たちも発言を「渋る」のが常である。
共に暮らすとなると、日本での生活習慣・常識など明らかに「遅れている」と感じる事が多く、
今は少しずつ「教えて」いる状況である。

しかし、ここはネパール。
何処まで覚えてくれるか分からない。
今日も(11月18日)ミナのお母さんを連れてドリュケルの病院へ出かけた。
お母さんは半年も前から、生理でない出血が続いていて体が「だるい」と言っていたが、
なかなか病院へは行こうとせず、今回も無理やり(ある意味騙して)連れて行った形である。

行く前に「血液検査」を優先的に調べてもらうようお母さんに言って医者の前に座ったが、
その時彼女は「今は腰が痛い」のと「胸が痛い」と言ってレントゲンを撮ったり、
腰痛の薬をもらったりしたので「婦人科」の医者に行かないの?と尋ねると
「婦人科は嫌い」とだけ言って行こうとしない。
ラムチェ村に帰りたがる「お母さん」を、さらに「お願いして」ここでも無理やり「婦人科」へ連れて行って
調べてもらうことになった。

お昼も過ぎて私のお腹も「ぐ~ぐ~」と催促しているが、
広い病院内をぐるぐる回りやっとたどり着いた「婦人科」の窓口であった。
この病院は現在拡張工事中で、かなり広い敷地に点在しているため
歩いて移動するとかなり時間がかかるのも仕方がない。

婦人科にも男性の医者と女性の医者が居て、男性の医者に診察してもらうことを特に嫌っている。
仕方なく女性の医者を呼んで調べてもらい「患部の採取」を行ってもらうことが出来た。
ネパールの女性は人前で「自分の体」に触れられるのを極端に嫌う。
もちろん、「衣服」を着た上からである。
まして裸の体など医者でも嫌う。(女性でも同様)
それを「無理やり行使」した私に険悪の顔色を向けたのも、仕方のない事である。

後日10日後にはレポートが出来るので受け取りに行く事になっているが、
ラムチェ村から出てきてもらうことが大切である。
多分、相当抵抗されると考えるが「お母さんの健康には代えられない」ため、
ミナや兄弟で協力して連れてくることになるだろう。
彼女に「感謝」もされず、嫌がる彼女を無理やり「病院」へ連れて行き診察を受けてもらうのは
「お母さんが病気になると子供たちが心配で仕事が手に付かなくなり」ひいては私の生活や
活動にまで影響するからである。
やはり、自分の都合で「お母さん」を病院へ連れて行った事に、
ある種の「罪悪感」を感じている自分に気づいた今日の「仕事?」であった。



テハールで賑わうアッサンバザールIMG_0151.jpg




我が家からの「夜景」IMG_0171.jpg
IMG_0172.jpg




咲き始めた「桜」IMG_0118.jpg





では次回「ネパール通信」まで。


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  1. 2012/11/20(火) 16:39:59|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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