8月24日(日)天気:晴れ 気温24℃ 湿度65% ☆ 疑心暗鬼!
今回は、かなり精神的に疲れる話題をお伝えしたい。
先般「ネパール通信」の読者から「何時までもガンバッテ」とのメールを頂いた。
しかし、ここネパールでは支援活動をする上で必ず必要となるスタッフの問題が後を絶たない。
信じていたスタッフからも、周りの支援している家族からも
「お金」「お金」の言葉ばかりを耳にする。(気にしなくても)
買い物に行ってもらっても「お釣り」が返ってこない。
自分で行く時間もない。
今日から明日まで、2日ほど家を留守にするために
野菜を買うお金を置いていかねばならないが、
さてはて「どうしたものか」置いてある、
油・砂糖・冷蔵庫の中身などはどう使われても仕方ないと覚悟した。
したがって自分で野菜を買い、家に置いてきた。
大切な物の置いてある部屋には必ず「鍵」を掛けるのが最善の策である。
彼らにすれば、「金のなる木」である「私」との見方しか出来ないらしい。
これが、「編み物」を習いに来ている二人である。
「悪い」と言う考えがないから、始末が悪い。
以前にも書いたが、「叱る」と「怒る」は違う事を彼らには分からない。
全てが「怒っている」としか見られない。
「叱る:躾る」「怒る:自ら興奮し罵倒する」この違いは日本でも理解しない人が多い。
(母親が子どもを叱る時のような感じ)
この時の言葉のニュアンスが、相手の「愛」を感じるものかどうかによる事は言うまでもない。
「愛」を感じれば「叱る」になり、感じなければ「怒る」になる。
ネパールでこの違いを理解させるのは、至難の業である。
ヒンズーの教えの通り、「富めるものから貰うのは膳」なのか?
明日からナマブッダ地区の「ポカリナランタン」に出かけるが、
この村は一番低いカーストの「カミカースト」の多い村である。
彼らの職業は主に「鍛冶屋」や「縫製」の仕事をしている。
ここでもやはり、同じ考え方である事は間違いない。
だが、「貧困」はひどい!
劣悪な環境での生活は、人々の考え方を先のように変えるのに時間を必要としない。
「嫉妬」「怒り」と言った最も難しい感情を乗り越えなければ、生活すら間々ならない。
単に「観光」であれば見えない物が、生活すると、一度に吹き出てくる。
さらに、大きなお金を使う時には直ぐ後で、必ず問題が生じる。
誰が、幾ら「ポケット」に入れたのかが、その焦点である。
聞くのも辛い、なぜなら自分で出したお金で、みんなが争う。
こんな事をしながら、共に活動しなければならないのが、ここの実態である。
「辛い」の一言である。
「子ねこ」の「花子」と「桜子」が慰めてくれる毎日である。
時々近所の店から「干し肉」を失敬してくるが、店の主人は怒らない。
後からお金(10Rs)を渡してくるから。
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- 2008/08/25(月) 00:43:38|
- ネパール通信
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