ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

物欲と諸行無常

2月17日のヒマラヤ 005
3月16日(水)天気:満天の星 気温:19℃ 湿度:52%



はじめに、東日本大震災・津波で被災された皆様に、

心からご冥福をお祈りすると共にお見舞い申し上げます。



さて、今回は日本人にとって「無くてはならない?」各種保険

について考えていただきたい。

日本国内に一体どれくらいの「保険の種類」があるのだろうか?

人が所有する全ての物や身体の全てに「保険がある」と言っ

ても過言ではない。

ではなぜそんなに保険が存在するかと言えば、「永遠の物の

形や身体に価値がある」とする考え方から、そうした商品が

存在するのである。

つまり、物が紛失・破損した時に、同じものが手に入る保険で

ある。



スキーに行ったり、旅行に行ったり、冒険に行ったり、自然災害

など日常生活での「憂い回避」の手段としての保険である。

ここネパールでは、一応保険会社はある。

しかし多くの人びとには無関係な商品でもある。

なぜなら、高価な品物と言った物を持たない人たち(ネパールの

山岳民族)にとって、その必要性が全くないのである。

女性の身に着けている貴金属(金製品)は現金と換金できるため

現金と同様で、お金に保険を掛ける考えは全く無い。

人の命でも然り、交通事故での「命の代償金」などは示談で決め

るが、殆どの山の民族の間では2万~5万Rs(25000~5500

0円)程度である。



アメリカほどの国でも、医療保険にも加入していない人々が数多く、

一端事故を起こすと、中流家庭の家でも破産する始末である。

これは、保障制度が不備なばかりか、「物の価値・人の価値」が

極端に高いために起こる問題でもある。

ここネパールでも2~5万Rsは相等に高い値段であるが、家族が

破産するほどではない。



賠償・保障で破産するとは、やはり何かがおかしいのである。



一つの事故が、家族全員の生命を奪うと言った事件は、日本の

社会だけではなく「先進諸国」の何処を見てもある。



人の「物欲」の、果てしない追及の果てに出来た保険制度で

もあるといえる。

ただ、責任が伴う保険の場合は別であろう。(既婚者の場合)

なぜなら、残された家族が生活に困らないために残すのであ

れば・・・・しかし、この金額が難しい。

一体幾ら必要なのだろう?

必要最小額とは幾らの事だろう?

だから現在出来る最大限の金額保障をと、考える事になる。

「悪循環」と言う言葉がよぎる。

ここで保険制度の是非論をするつもりは全くない。



一方、「諸行無常」と言う言葉を聞かれた方も多いと思う。

以前の「ネパール通信」で少し触れた事でもあり、仏教の根本思

想で三法印の一つ、「万物は常に変化して少しの間も留まら

ない。」(広辞苑)

つまり、万物は永遠の形は無く何時でも破損・紛失すると言うこと

である。と解釈する。

但し、「考え方や思い」は「自分が捨てない限り」そのままを持

続させる事ができるし、誰にも変えられない。

ここネパールでの生活の中で、「諸行無常」の現実を嫌というほど

見せ付けられてきただけに、私自身「物欲」に対する考え方が幾分

「和らいだ」と言える。



だから、今が厳しいから将来も厳しいかと言うと「常に変化して

留まらない」のであれば、また好転すると考えるべきである。

所詮、はだかで生まれ、はだかで黄泉の国(あの世)へ行く身

である。



自分に問う、黄泉の国に旅立つ前に何が残せたか?

子孫?不動産?お金?などなど・・・これが残すもの?

「自分の生きざま」が、後世の人々に少しでも助けになれば

・・・好しとしよう。

添付写真は我が家からの展望である。

ネパールの習慣: 結婚感についてお伝えしたい。

今日も近くの家で若者が結婚をする。

しかし、新郎に定職はなくただ毎日「ぶらぶら」しているだけである。

それでも「食べて行ける」から結婚するのである。

子供を作って労働力の確保をするのが、主たる目的である。

家があり、畑があればそれで十分と言う考え方である。

決まった現金収入は無くとも、時々ある日雇い仕事で得る現金で

生活するのである。

これが一般的な結婚する若者の考え方である。

何とも不安定な生活基盤と考える方も多いが、「お腹が減ったら

食べるお米と野菜」があれば十分と考えるネパール人と私たちと

は、生活水準に大きな隔たりがある。

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  1. 2011/04/30(土) 17:49:07|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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