ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

雨の合間に・・・

5月27日(金)天気:晴れ 気温:22℃ 湿度:60%


今回は、銀杏旅館のリビングとラムチェ村での「モデルハウス」建設状況についてお伝えしたい。

多くの問題山積の仕事ではあるが、ただ見ているだけでは何も進まないため、慎重に動き始めた。
多少の物価の高騰は仕方が無いとして、受け入れて進めて行くが現金の受け渡しにさらに慎重にならざるを得ない。
なぜなら、殆どが1年前より50%~70%の値上がりで、予算を大きく上回っているからである。

何百万ルピーと言う金額である。運ぶのにも緊張する。
鉄筋や砂・じゃり等も同様で、トラック1っぱいが、2倍以上の値段である。

因みに、昨年までトラック一杯の砂の値段が12000Rs程度であったのが、今は27000Rsと倍以上になっている。
銀杏旅館の土台を作った時には、トラックで70~80は運んだ「岩」などはトラック1台が35000Rsもしている。

6年前には(銀杏旅館を建設した時)11000~15000ルピー程度であった。
今ではとっても建てる事は出来ないと痛感した次第である。
需要と供給のアンバランスが起した高騰であり、全ての建築機材が同様である。

人件費も例外ではなく、確実に倍以上である。
これでは、当初の計画を大きく変更した「設計変更」をしなければならず、頭の痛い事このうえない。

一方、ラムチェ村での「ひえ・きび」のプラント準備も始まり、大きな期待の「第一歩」である。
ただ、今後の展開によっては「日本のお米」も在り得る事から、極めて重要な「一歩」でもある。

「日本のお米」については、今年銀杏旅館に来られた岡山の県職員の方からの情報で、
近日中に入手可能な状況にあり期待出来ると考えているが、もし時間的に無理であれば来年でも問題はない。

さて、肝心の「モデルハウス」であるが、建設機材の搬入に多少の問題が発生、
セメントや鉄筋はバラビシでは安価な物は入手困難で、高くて悪い品質のものしか入手出来ないため、
バクタプルの店から運ぶ事になったが、10トントラックで運ぶとローカルバスより遅いスピードでバラビシまで5時間は掛かる。

さらに、そこからは急な坂を小さいトラック(5トンクラス)で許容重量の5トンでは運べず3トンに落としての運搬となる。
従って、10トントラックの荷物を3トンに乗せ変えての運搬となる。
セメント・鉄筋・木材に至るまで全てがこんな要領で建設現場のラムチェ村まで運ぶのである。
概算だけでも90トン以上の建設機材は、その3倍台数の小さなトラックで現地に運ぶことになった。

雨の心配をしながらの運搬は、朝の天気にも気になる。
担当のパトネちゃんは、バラビシとバクタプルを何往復もする事となり、銀杏旅館には戻れない状況である。
定期に入れてあるお金を解約して現金にするのには、最低一週間は必要であり
余裕を持ってお金を準備していないと工事に遅れを生じる事となる。
今回も、普通預金口座が「空」になってから定期の解約に踏み切ったため多少の遅れが生じている。

これは、一気に大金が動いたために発生した遅れで、仕方がなかった。
こんな事が、何時でも起こり得るネパールである。

ただ一つ心配なのが、ラムチェ村での「ピラ:柱」つくりである。
岩の多い村の土地で、果たして1m立法の柱の穴を掘れるものなのかが問題である。

出来ない時には如何にして「柱」を建てるのかが課題であろう。
(現在調査中)
銀杏旅館のリビングは全く問題なく進行している。

次回のレポートはもう少し具体的な形が見られると考えるが、ここはネパールである、何が起こっても不思議ではない。






ラムチェ村へ運ぶ10トントラックと5トントラックの積み替え作業
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銀杏旅館のリビングと私の部屋の建設工事現場、
穴の大きさは、約2mの深さがあり、それが7つの柱で支えられる。

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井戸の外からとネパールの習慣は当面割愛させていただきたい。






では次回「ネパール通信」まで。



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  1. 2016/05/30(月) 10:33:13|
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私の考え違い!

5月18日(水)天気:晴れ 気温:24℃ 湿度:55%


今回は当方が会社を退職して以来、思っていた事の考え違いについてお伝えしたい。

活動に関する限り問題はないのだが、日本で当方を支えてくれている「妻」に掛かる経済的な負担に問題があった。
事の起こりは「相互扶助」と言う言葉にあった。

当方がここネパールに身体を移して以来、何時も思って来た事でもある。
「国民健康保険・介護保険・住民税」の事である。
これは、日本国民全てが負担しなければならない、支払わなければならない「義務」である。と考えてきたのであるが、
これが間違いであった。

丁度1年前に発覚し、ここネパールで治療して来た「食道がん」の治療費用の請求をした際、
市役所の窓口で「この申請は毎月出してもらわないと支払いが出来ません」と言われた事から???
当方は「相互扶助」だからとこの13年支払って来た「日本国民の義務」であったのに、
「何て冷たい態度?」と思ってしまったが、そうではなく当方が考え違いをしていたのである。

「国民健康保険や介護保険」は日本に住むから必要であって、外国に住むのには全く不要なものであった。
正しくは「本人の身体が何処にあるのか」によって、掛かる保険であると言うことである。
それを当方のように「嘘偽り」の申請で勝手に支払っていただけの事であった。

国は、真実の申請により制定した制度であり、外国での治療や入院費用の請求も
1ヶ月以内の外国生活で起きた不慮の事故による入院や治療費を帰国後申請できる制度であったのである。

当方のように1年間も外国に居て治療し、入院したりしてても申請書類に無理があるのは当然のことであった。
当初は、「相互扶助」だとばかり思っていたが、考え違いから憤慨していた事も事実。
しかし、理解した今は「納得」である。

早速「妻」に依頼し、「国民健康保険・介護保険」の取り消しをしてもらったが、
住民票をネパールに移せば「全て自動的に変更」になった。
さらに、約1年分の保険料が返却されると聞き、誠意ある制度に「喜んだ」のも事実であった。

添付写真は、この1年のネパールでの動きを紹介したい。
震災から燃料不足と市民生活、復興の状況や建設機材の運搬など・・・





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井戸の外からとネパールの習慣は当面割愛させていただきたい。






では次回「ネパール通信」まで。



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  1. 2016/05/30(月) 10:22:21|
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日本の憂い(そのⅡ)老後の悲劇

5月7日(土)天気:曇り 気温:20℃ 湿度:60%



今回は、多くの日本の方が立ち向かって行かねばならない「定年後」の生活についてお伝えしたい。

昨今の家族構成から「少子化」は仕方が無いにしても、30年前の生活からは大きく異なって来ているのが現実である。
従って、お子さんに老後の面倒を見てもらう時代では無くなっている。
むしろ、定年後も子どもさんを助けて生きなければならない
厳しい現実が目の前にある。

しかし、ここで考えなければいけないのは子どもより自分が先に逝く事である。
親心と言うのは難しいもの。
良かれと思った事でも、子どもにとっては反対に悪かった場合が多々ある。

子どもも親がしてくれた事に対して、「その場はありがたい」と思うのだが
後になって考えてみると「してもらわない方が良かった」と思う事がこれも多々あるから始末に悪い。

だったら「どうする!」
子どもに頼らない、頼らせない自分を創ることであろう。

つまり、「老後の自立」である。
人間、生まれて来る時には親から「身体」を貰ってくるが、逝くときには「何も持って逝けない」事を知ることから、
はじめて逝くときの準備が出来るのである。
ただ、老後の人生でもいろいろあって、豪邸で悠々自適に送る生活もあれば、
借金に負われて「何時までも働かなければならない」生活もある。

質素でも時間的に余裕のある生活の中で、地域やコミニュティーのために働き地域に生きるのも一つである。
日本を出て世界の貧困国で活動するのも一つであろう。
ここでも「自分に正直」に生きる事が大切になる。

自分に正直になるとは:
例えば夜道を歩いている自分が居るとする。
道の端に「空き缶」が転がっているのを見つけた。
この時、誰も見ていないからそのまま捨てて行く自分と、黙ってポケットに入れて空き缶のゴミ箱まで持って行く自分。
貴女は前者?後者?
これが自分に正直になるという事である。

誰も見ていないことはない、たった今自分が見たではないか。
見てみないふりをする自分は「悪」の自分、黙って拾ってゴミ箱に入れる「善」なる自分、どちらも自分である。

見返りを求めた救済では、老後の面倒は見てもらえない。
何も求めない救済こそ、自分のためにする「生き方」である。

昨今、ボランティアといわれる活動は数限りなくある。
しかし、全てが是ばかりではない。

悪徳組織の団体も多く見受けられ、世界の「助けたい」と思う心を踏みにじっているのも現実である。

今回は、ラムチェ村のモデルハウスの着工を目前にし、「自分の心の整理」をしてみた。





ネパールで見る「カラス」
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スワイアブナートのタルチョー
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今が盛りのジャカランダの花
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井戸の外からとネパールの習慣は当面割愛させていただきたい。






では次回「ネパール通信」まで。



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  1. 2016/05/08(日) 17:10:45|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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