12月13日(日)天気:晴れ 気温:14℃ 湿度:60%
今回は、震災以降多くのみなさんに「257万円」と言う義捐金をいただきながら、
「何も形に出来ない」現状をお伝えし、支援活動の現状をご理解を得たいと考える。
震災から8ヶ月を経過した被災地では、緊急支援物資の「米や塩・油」さらに「トタン板や毛布」と言ったものは配布を終えたが、
肝心の住居は全くと言っていいほど復旧の目処は立っていない。
ネパールの憲法制定におけるインド政府の「仕打ち」も重なり、燃料不足が深刻化を増す日々が続いている。
最近ネパール政府とインド政府で話し合いが持たれ、近い内に解決出来そうな話も耳にするが、あまり期待は出来ない。
ネパールの悲劇は災害と外交問題が重なった事にある。
憲法制定時にインド政府から「このまま憲法を制定すれば連量を止める」と言われていたのに、
外交を無視して制定したのが今回の一番大きな原因であろう。こうなる事は初めから「判って」いた事である。
復旧活動がスタートする時期に外交問題の不手際から「燃料問題」が浮上。
多くの支援団体が「足止め」を余儀なくされてる。
ガソリンが無いため、物資が被災地へ運べないのである。
さらに、建築機材の高騰もあり手の出しようが無いのが現状である。
高騰する前の価格で「鉄筋・セメント」などは抑えたものの、限度がある。
何時もの価格に落ち着くまでは静観するのが賢明である。
そんな社会情勢の中でも、携帯電話は最優先!
こんな貧しい国ではあるが、携帯電話の普及は早い。
日本の普及率と同じ速さで、私たちより良い物を持っているネパール人も多い。
それが、バスの運転手・タクシーの運転手・役所の仕事中の役人・病院の患者からドクターまで会議中であろうが、
運転中であろうが「携帯電話最優先」で話し込むから始末に悪い。
買い物に行っても、店の店主がお客と話している最中に携帯が掛かって来たら、必ず受ける。
お客さんはその間「待ちぼうけ」である。
これでは、お客は逃げていくだけである。
若者にしても「携帯電話は命」と言った感じは、日本と全く同じである。
何時になったら平常の生活に戻れるのだろう?
12月4日のソワイヤンブナート(モンキーテンプル)日向ぼっこの「猿」たち井戸の外からとネパールの習慣は当面割愛させていただきたい。
では次回「ネパール通信」まで。
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Ichyo Group Sujita
- 2015/12/14(月) 11:33:19|
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