ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

人生における「喜び」って何だろう?・・・

11月19日(水)天気:曇り 気温:16℃ 湿度:65%

表題のタイトルは、この老齢になって「何かを作り出す」喜びを、みなさんと共に味わいたいと記載するに至った。

今回は、現在の支援先でもあるメールダラでの「農業支援」をいよいよスタートするに当たり、
その経過をお伝えしたい。

考え方と具体的な進め方を村長さんはじめ、主だった村人(有力者)に説明、具体的な行動をも調整して、
マイルストーンを確認する事にある。
そのため、現地近郊の原材料保有状況を確認する必要から現地へ着く前に、
この近郊で野菜くずの手に入る所を調べたが、大きな市場は無く、ドラルガルの野菜市場が最大の市場と分かり、
1日にどれくらいの野菜くずが出るのかを聞いた。

すると、毎日50Kの野菜くずが出て近隣の豚小屋へ持っていってもらっているとの事。
それには1月5000Rsのお金が運び賃としてドラルガルの青年団から支払われている事も確認した。
スクテでも少ないが野菜くずはあり、これも近郊の豚小屋の持ち主が持っていくそうである。
こうした、事前調査の上でメールダラでのデモンストレーションとなったわけである。

11月14日からスタートした「農業改善」ではあるが、子供たちの「衣類」は何時も配布している。
今回も約42人の子供たちに対し、200着あまりのズボン&Tシャツを持ってのメールダラ訪問である。

銀杏旅館を出発したのは予定時刻の午前8:00であった。
しかし、下山途中でミナが「お父さん携帯を忘れた!」と言い出し、
私の携帯から留守番のパトネちゃんに連絡、
彼は直ぐに携帯を下山する少年(誰か知らない少年)に「下で待っているディディーに届けてくれ」と依頼。

下で待つ事10分、でも少年は来ない。
ミナがパトネちゃんに「どうしたの?少年が来ない」と連絡、
するとパンネちゃんが探しに来て、少年が銀杏旅館の近くで遊んでいるのに遭遇。
直ぐに携帯を取り戻し、下で待っているミナまで届けると言ったハプニング。

このため、30分ほど遅れてY・Fさんとの待ち合わせ場所であるドリュケルのチェックポスト前に到着。
今回はJICAの「堆肥指導」をされている「Y・Fさん」と一緒に2泊3日の工程で訪問。

14日午後1:00ごろ到着して、
直ぐに例によって子供たちの歓迎セレモニーである「花輪の贈呈」があり、
続いて衣類の配布をしたが「少しづつ子供が大きく」なっている事が見える。
衣類もちょっと大きめをと心がけて持って来たが、毎回サイズがバラバラなので配布に手間取った。

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衣類の配布が終って、夕食の「日本のカレー」を作る準備に入ったが、
子供たちが7~8人ほど先を争って「お手伝い」に来てくれ、狭いキッチンは子供たちでいっぱいになった。

一方学校の修理工事はと言うと、
①椅子&机の発注、今月中に完成を確認
②教室の中のペイント含むアルフアベット・掛け算・割り算・算用数字・ネパール語のあいうえお・・など
  教室内の壁にはいっぱいの「子供たちが覚える」内容が書かれなければならない。
  残り、2ヶ月ほどでほぼ完成の予定であるが・・・・まだ未定である。
  なぜなら、工事を請け負ったペンキ職人が別の仕事に出かけ、何時来るのかが分からない始末。
  連絡しても「もうすぐ・もうすぐ」と言うだけで日程が決まらない。
  ウ~胃が痛む・胃が痛む・・・・

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話を戻そう・・・
カレーも出来て午後6:30ごろ夕食、今日のカレーはチキンカレーである。
ここの「お米」は日本米とよく似ていて「旨い」帰りには買って行くことにした。

夕食の終る7:30ごろには、暗い中で子供や大人が歌を歌いながら私たちの食事の済むのを待っている。
食事が終わり、最後のお茶代わりの「牛乳」が来ると、
外に居た人達が一斉に部屋に入ってきて、「マドル:太鼓」を抱えて陣を組んだ。

食事の食器も早々にかたずいて、「歓迎の歌と踊り」の時間に移行。
約2時間にも及ぶ歓迎の歌や踊りは、年寄りには「疲れる」事この上ない。
断るわけにも行かず、眠気を堪えながら見学?時にはダンスと言ったエクササイズとなる。
午後9:30ミナの「今日はこれで終わり!」の声に渋々引き上げる村人たちであった。

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翌朝、7:00に集合を掛けたが、村長さん以外2~3人が定刻に来ただけで、
8時30分には「これだけで始めましょう!」と強引に始めたが、その間にも「ちょろちょろ」と集まって来た。

Y・Fさんの話(ネパール語)でジョークを交えた進め方に集まった女性たちからは「笑い声」が聞こえ、
スムースに説明を終え、直ぐにサンプルの作成に入った。
部屋から外へ出てのサンプル作りは、極めて順調に進んで「2液」の作成を終えたが、
村人からは「笑顔で感謝の意」を表されて初めて「ほっと」した気分になった。

この2液の経過(発酵状況)は1週間と言う時間が必要なため、村長さんの家で預かってもらい、
電話でY・Fさんとコンタクトを取りながら進めていただく事とした。

約10日後、パトネちゃんのバイクで現地へ出向き「堆肥づくり」に移る過程を説明し
日帰りで対応することとした。(11月24日~26日ごろ)
この時、私は報告を待っていると言う極めて「辛い」時間を過ごす事となるが、ここは「辛抱辛抱」である。
まだ実験段階なのである。

具体的に進めるためには、まだまだ多くの「壁」があり、
結構時間が掛かるが「やり応え」のある仕事であるには違いない。
なぜなら「2液がどうなったのかを早く知りたい!」気持ちが「わくわく」させてくれるからである。
*説明と試作
*第一週~第二週:菌の培養
*第二週~第四週:コンポストの作成と堆肥の育成
*2ヶ月目~:堆肥を使った作物の栽培
*水平展開・・・・隣村への指導などなど

この日程表からも分かる通り、始めてから堆肥をしようするまでの期間が、
他のコンポストとは大きく違い早く出来る事にある。
ただし、試作品だから出来るが「工場的量産」では、まだまだ大きな課題を残す。

さて、こうした活動の背景には先般も報告した通り、
山村(メールダラ)における「生活実態調査」の裏づけがあっての活動である。
お金を掛けず、ネパールの人々との根気の必要な共同作業が何処まで出来るか?が
大きな心配ごとではあるが「やるっきゃない!」


現地での堆肥の実態
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学校の様子
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村の様子
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【井戸の外から】
今回は国会の解散に伴う日本の慌しい年末を見ていて、本当に大変だなぁ~と思うことしきりである。
ただ、今回の選挙では当然の事ながら「集団的自衛権」の賛否も問われることとなり、
個々人の思いを投票で示していただきたい。
辺野古での選挙結果もあり、
「一国の舵取り」の難しさは万民が同じ考えでないだけにやり難いだろうが頑張っていただきたい。
強い日本・優しい日本を目指して・・・・






【ネパールの習慣】
ここでは全くと言っていいほど「足癖」が悪い。
私の外出用のスリッパが何処へ行ったのか分からず、子供たち(ラスミ・アシス・ミナ)に聞いても
ターツァイナ:知らないと言うばかりで何処かへ行ってしまった。
2時間後、ラスミが私の探していた事も忘れて「とことこ」と私のスリッパを履いてやって来た。
そのスリッパは何処にあったのか?と聞くとミナたちの部屋の前に置いてあったので履いてきたとの事。
血相変えて探していた事が馬鹿らしくなるような出来事であるが、
これに耐えなければ生活が出来ないと知る私には「辛い」の一言である。










では次回「ネパール通信」まで。



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  1. 2014/11/19(水) 10:07:15|
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生き方のスタイルは「さまざま」しかし・・・

11月9日(日)天気:快晴 気温:18℃ 湿度:64%


今回は、ここネパールに居て人々の生き方を見つめて感じた事をお伝えして、
日本のみなさんに「自らを見つめて」いただきたいと考え、記載するに至った。

今まで、多くのネパールに集う人々について伝えてきたが、「生き方」については漠然としかお伝え出来ていない。
ここには、日本のように多くの職業はない。
従って、お金があれば企業し「実業家」として生きる。

残された一部の人々が、その会社なり子会社で働く事が出来るが、極一部の人々だけで、
貧しい人々はそのまま取り残されるだけである。
だから必死で「這い上がろう」とするのである。
テンポラリーな海外への出稼ぎも、その中の一つの選択肢である。

そのため、日本人を含む外国人が「騙されて」逃げ出す人もかなり多いのだが、
今までこの事については記載してこなかったし、これからも記載しない。
それもここに住むための「試練」と考えているからである。
日本人として、恥ずかしくない生活をして欲しいものである。

最近の日本のニュースで、「人の役に立ちたい方」が増えているとの記事を読んだことがある。
表面的な受け止め方では、「いいのでは・・・」と考えるが果たしてそうだろうか?

東日本大震災などでボランティアが活躍する姿を見てそう感じる人が増えているのだろうが、
表面的な部分での考察では「とってもいい」と言う考え方が一般的になりつつある、と言えそうだ。
しかし果たしてそれだけの理由だろうか?

今、日本の置かれている立場の危機感から・・・・
周辺諸国(特に中韓)の言動や頻繁に起きる自然災害によって、
多少ナーバスになっている部分もあるのではないだろうか?

ここでみなさんにお伝えしたいのは、先にも記載したとおりネパールでは取り残されるだけであり、
自らの力では到底出来ない「夢」でもある「裕福?な暮らしぶり」は誰かの手を借りねば絶対に出来ないのである。
だから誰かを騙すしかないのである。
日本とは大きな違いが、ここにある。
しかし、ここで考えていただきたい。

70歳を目前にした「老人」がネパールで、将来の「夢」を見る事が出来るであろうか?
それはほとんど、不可能に等しい。
もし、そんな「わくわくする夢」が見れるならば、どんな代償にも変えがたい。

私は今、そんな気持ちで活動している。
「お金」では買えない「夢」を見ているのである。
何かが出来る「喜び」は幾つになっても「嬉しい」ものである。
ものづくりの楽しみは、初老の私の頭を「ここちよく」マッサージしてくれる。

ボランティアとは「無償の奉仕」活動を言う。
*何も望まないこと。
*無償の活動であること。
*必要とされる奉仕活動であること。

たったこの三つの要素が満たされていれば、立派なボランティア活動が出来る。
ボランティアはやる人の勝手である、と以前の通信で記載したが「ちょっと違う」気がする。

勝手にやられるボランティアには「される側の思いが」入っていない。
つまり、「相手のある奉仕活動」は必要とされて、はじめて成り立つのである。
だから勝手にやっていては本来の奉仕活動ではなく「善意の押し売り」になってしまうのである。

これでは、いくらやっても効果は無いばかりか全くの無駄になってしまうのである。
今回は少しキツイ内容になったが
「こんな時期」だからこそ「知っていただきたい」と考えお伝えした事をご理解いただきたい。

11月13日からいよいよ「山村の活性化」を図るためのプロジェクトがスタートする!
「わくわく」する第一報は次回「ネパール通信」で・・・





【井戸の外から・・・】

*中国との話し合いは重要だが、中国の民意は「日本を敵視」しているのは明白である。
ここネパールに来る中国の方も同様で、決して外国人と話をしようとする人は少ない。
まして、日本人と分かれば「避けて通る」のが常である。
長年の「日本憎し」の教育がトップ会談で無くなる訳も無い。

*ネパールで、韓国の方は全くみかけなくなった。
一部の地域(パタン)には彼らだけが集まっている場所があるのみで、情けない境遇でもある。
思いっきり外で多くの外国人と語り合いたいのだろうが無理であろう。





【ネパールの習慣】

今日も、ポカラから帰ってきたが、いきなり「今日からこの子が家に来るから」と
遠い親戚の女性(22~23才くらい)を連れて来て、
「日本で働きたいからここで日本語の勉強をしながら家のお手伝いをする事になった」とミナに聞いて
「あっそ~!」と返事はしたが、誰が日本語を教えるの?何時?・・・・
疑問があっても聞く気にもならない。
時間が気持ちの整理をしてくれるのを待つのみ。







いよいよ咲き始めた桜
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サンガでのスナップ
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では次回「ネパール通信」まで。



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  1. 2014/11/12(水) 10:04:10|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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