ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

「嫉妬」そのⅠ・・・活動の場合

9月20日(木)天気:雲の中 気温:20℃ 湿度:70%


今年は、雨期の雨量がトータル的に少ないためか何時になく「雨」が終わらない。
このところ毎日「しとしとぴっちゃん」と言った具合である。
毎朝雲の中での目覚め。

カトマンドウへも月に1~2回は出かけるのだが、「雨」の中の行動は「嫌」になる。
しかし、季節は確実に動いている。
時折雲間から見えるヒマラヤは、乾期が「そこまで」来ている事が分かる。


さて、今回はここでの活動や生活における「嫉妬」についてお伝えしたい。

人と生まれて、この「嫉妬」と無縁の方は少ないであろう。
全ての「格差」から生まれる「嫉妬」は「本人との関係のあるなしに関わらず」生まれ、
「なぜ?」と疑問に思う事しばしばである。

はじめに、「嫉妬」からは何も「発展」は望めないと知るべきである。

例えば「国籍」からでも「嫉妬」は生まれる。
豊かな国と貧困にあえぐ国とでは、当然生活水準が違ってくる。
また極身近な事では、「持ち物」一つでも「嫉妬」は生まれる。
まして、国籍の違う我々が山村へ行けば「とんでもない格差」を目にする。
そこでの支援活動となれば「嫉妬」は何時も付いてくる。

先般もトゥロパカル村では「キャンデーの容器」から問題が発生。
子供たちにと考え、毎回2個のBox入りキャンデーを買って子供たちや村人に配ったが
「キャンデーの容器」は二つしかない。
そこで、何時も宿泊や食事のお世話になっているミナの親戚にあたる主人に渡したのだが、これがいけなかった。

村人の一人が私にも「容器をくれ」と言って主人から奪い取った。
主人は「私のだ!」と言って「容器」を奪い返した。
その後は「口論」が延々1時間あまりも続いて「次回は持って来るから」と言う私の説得と、
先生の通訳で「渋々」引き上げた。
この「キャンデーの容器」は豆類や塩・砂糖・マサラなどを入れる容器に使っている。

これまでにも「キャンデー」は学校の校庭で配っていたが、
何時も余分に持っていくため、宿泊先まで残ったキャンデーと容器を持ち帰って、
最終的にはその家に置いてくるのが常であったが、この時は全て配りきってしまい、
問題の「容器」だけが残されたため「問題の発生」となった。
反省しきりである。

事は「容器」が欲しかっただけであるが、私たちが泊まる事だけでも「嫉妬」はあり、
(何か貰っているだろう)との憶測からの嫉妬が渦巻いているのが分かるが、
ミナの親戚と言うこともあり「我慢」していたのである。

ここで考えたいのは、
「何処に居ても格差は無くならない」
「裕福な国、日本からの支援者」
「持ち物・着ているもの全てに格差が」
こんな中で彼らの「嫉妬」から逃れる事は至難技である。

「嫉妬」から生まれるものは「嫌がらせ」である。
街ではこの種の嫌がらせは少ないが、ここサンガは山村。
でも、極端に違うレベルの生活であれば、ただ見守るだけで「嫉妬」にはならない。

例えば「王様」のような生活などは「神」と同じ「敬いの眼」でしかない。
しかし、それでは接触はあり得ない。
接触なくして活動はできない。
「嫉妬」は覚悟でやるしかない。

次は生活の場で起こる「嫉妬」をお伝えする。





季節の変わり目を知らせるヒマラヤの山々
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遠くアンアプルナまで見せてくれたサンセット
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では次回「ネパール通信」まで。


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  1. 2012/09/21(金) 10:01:19|
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「無力!」そして、限りある「命」

9月9日(日)天気:曇り後晴れ 気温:22℃ 湿度:60%


まだまだ暑い日本のみなさんに、残暑お見舞い申し上げたい。

雨季のネパールで、「今年は雨が少ないのか?」だから未だに停電が終わらない。
昨年の今頃には停電時間も、ほんの僅かだったと記憶している。
一度短くなった停電時間が、再び長くなった。(1日平均で6時間弱)

先月から9%の電気料金の値上げが実施された。
こればかりか、ガソリン・プロパンガスなども値上げ、こうした各種値上げに反対して、
学生を中心とするストライキが頻繁に起きている。

作物への影響は?
村によっても違うが、ミナの村であるラムチェ村では「トウモロコシ」の収穫が少なく、
主食である【デュロ:トウモロコシの粉を少なめのお湯で温めながら練るって作る別名ツァンパとも言われる、
日本の(こうせん)のような主食】
これの他に小麦粉で作るローティーと呼ばれる、酵母菌のないパンなどが不足ぎみで、
今年はバザールで買わなくてはならないだろうと言っている。

しかし、村人の多くは心配していない。
代わりになる食べ物があれば。
例えばイモ類などは、雨が少ない分、「虫の入っていないイモ類」が多く出回る。

ご存じの方は多いと思うが、日本の昔の「川端」には、「柳の木」が植えてあり、堤の強度を補っていた。
(おばけの出る背景でもあるが・・・)

城にも必ず「松の木」があり、松の木の皮は、籠城時の非常食になり、
脂は、【松明:たいまつや灯り】と言った燃料にもなっていた。

現代においてもこうした知恵は必要な事であるが、殆どが忘れ去られている。
無理やり「人の住み易い」環境を作らんがため「自然を捻じ曲げて」いるのではないだろうか?

今の日本にはどんな「対策?」がなされているのだろう?
自然を歪めて作られる対策(施工)が殆どである。
もっと自然を使った「対策?」が出来ないものか?

ここでの生活で、「何度しまった!」と思った事だろう。
その度に「次回はしないぞ!」と意識を高めるが、またやってしまう。

事、活動についても同様。
しかし、「それが人かもしれない」と思い直す。

失敗って「人である事を再認識」させてくれる「行為」かも?
失敗してよし!
また出直せば、それでよし!
出直せない失敗はない!

なぜなら、人生は競争ではないのだから。
何度でもやり直せる。

活動をする上で「最初からの思い」であった、「自分で自分を褒められる」活動を目指してきた。
他の誰でもない「自分」である。

それが出来れば「ほぼ100%」成功と考えてやってきた。
現在もその考え方に変わりはない。

この場合「他人は無関係」である。
自分と向き合う事こそ大切な「活動」である。

よく他人に褒められてこそ成功、と考える方が居るが、果たしてそうだろうか?
活動の内容(目的)は本人が一番よく知っている。
であれば、評価も自分で出来るのではないか?
誰かに褒めてもらう目的で、活動していれば別だが。

ここで活動されている方々は、無数にいらっしゃる。
みなさん、それぞれ「異なった目的」を持っての活動である。

私の場合には「私自身」のための活動である。
「一人でも多くの子供に最小限必要な教育を」を目指す過程での「自分の鍛錬」を目的に始めたことである。

識字率の向上などと言う「大それた」考えてはない。
「一人でも多くの子供を学校に」を目指している。

その活動過程で起こる、さまざまな問題に立ち向かう事こそ「自分のため」なのである。
(と言い聞かせている自分)
それをする事で、「今までの自分を見つめる」機会が得られ、「自分磨き」ができるのである。

小さな自分、限りある「命」・・・・。

今の行動と考え方でいいのか?
と時々考えてみるが、これしか考え付かない。

だから今・・・
相手をあるがまま認めるところから始まる。

極貧国ネパールの人々とは考えず、同じ宇宙船「地球号」の乗組員と考えるところからスタートするのである。
その中に「和」を見出す活動でもある。
学校では教えてくれない「人生勉強」の日々、悪戦苦闘の連続でも楽しい!

今日は「自分」を見つめ直すためにも「活動とは何か?」を自分に問うてみた。




9月8日の朝日(画像の日付は間違い)
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では次回「ネパール通信」まで。


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  1. 2012/09/10(月) 12:08:25|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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