ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

日本人にとって「見栄」の意味とは?

10月29日(土)天気:快晴 気温:20℃ 湿度:50%


「見栄」とは:他人を意識し、自分をよく見せようとすること。(広辞苑)
今回は、「他人に良く見せたい」と思う心や「優越感」についてお伝えしたい。

見栄って、本当に必要なのだろうか?
今の日本では「見栄」の影響が個人の生活を脅かしていると言っても過言ではない。
無理して購入する「車や不動産・衣類に装飾品などなど」実生活に潤いをもたらすのは事実だが、
借金に追われる生活では潤いにはならない。
生活するのに最小限の「身だしなみ」さえあれば十分生きていかれるのに・・・・っと思うことが極めて多い。

この「見栄」と言う厄介な感情は、人だけが持つ特殊な感情であろう。
動物にはない。
動物にあるのは「本能」だけである。

豚の散歩~ティハール10月27日まで 003豚の散歩


ここネパールではこの最小限の「身だしなみ」すら多くの人がままならない。
普段は衣服が綻びていようが、多少汚れていようがおかまいなしで生活している。
つまり「無い」のである。

結婚式・葬式など出席するのに服を友人から借りる人が多い。
装飾品は彼らの財産でもある金製品がほとんどで、証券類は一切ない。
持っている「金製品」を全て身に付けて出席する。
普段はイミテーションを付けるが、儀式には本物を身に付ける。
日本では、装飾品を財産として持っている人は極わずかであろう。(例外もあるが・・)
ネパールでは、それほど財産が少ないのである。

土地家屋にしても然り、特に街では借地借家がほとんどである。
つまり、街に働きに来ているのであり、夢として「将来お金を貯めて、街に土地を買い家を建てる」と考えているが、仕事が無くては何ともしがたいのが現実である。

私の知っているカトマンドウの「地主」はニューロード(日本の銀座と同様)に持っている土地だけで
数十億円の財産である。
その土地にビルを建て、貸間とし「店賃」を取っているが、その家賃の高いこと高いこと
「何と毎月10万円」は最低である。
街から少し外れた場所ならば2~3万円で借りられるが、商売となると、人通りの多い場所を選ぶため、
こうした金額になる。

旧王宮前の通りで、日本の旅行会社が所有していた土地約15坪は、昨年2億円で売却されたと聞く。
日本と比較すると安いようにも思えるが、ここでは「めちゃめちゃ」高い金額である。
それが30~40部屋を貸しているから毎月の収入は「凄い金額」である。
貧富の差は益々広がっていく事は間違いない。
持てる者は常に富、貧しいものは永久に貧しさから脱却でないのである。

そんな中、仕事を求めて街をさまよう人々が行き着く先は「騙す・脅す・盗む」と言った仕事である。
日本において、見栄こそ「豊かな生活」の敵であろう。
これを心豊かな生活になるまで「そぎ落とせば」いいわけであるが、
それが出来ないのが人間の性の悲しさでもある。
しかし、これをやっている人たちが多く居る事も確かである。

自分を必要以上に飾り立てるのを止め、必要以上に高価なものは買わないようにすれば済む事である。
エネルギー問題で悩む日本においては、是非とも必要な手段でもあると考えるが、みなさんは如何?




ネパールの習慣: ティハールでの儀式(ティカ)は鳥・犬・牛にもほどこされ、最後に家族に行われる。
ネパールでは男性または、男の子が頭を「丸坊主」した時、つむじ(頭のてっぺん)の部分のみ
頭髪を残す習慣がある。
家族に不幸があった時や日本の49日・1周忌・3周忌などにも同様に男性は「丸坊主」になる。


豚の散歩~ティハール10月27日まで 031我が家の「太郎君」がティカをしてもらったところ


豚の散歩~ティハール10月27日まで 033男の子の「丸坊主」の様子


HPのご案内
http://gifu-nepal.jimdo.com/



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  1. 2011/10/31(月) 09:22:22|
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祭りと祭りの合間に

10月20日(木)天気:快晴 気温:20℃ 湿度:60%


はじめに、昨日、突然の訪問者(大阪のちかちゃん)があり、6年前の記憶が甦るのに時間は掛からなかった。
毎年いろいろな訪問者があるが、彼女の場合まだ若干24歳で初めての一人旅の上に
「体調不良」でインド大使に来ていたからである。

当時(6年前)は、ここネパールのインド大使館は「ビザ申請」に来る外国人観光客で深夜午全1時ごろから並ぶ慣習があり、国名・氏名・並んだ時間をA4の用紙に記載して「ビザ申請」の順番待ちをするのがルールとなってた。

そこに、「とぼとぼ」と私の後に並び「ここで良いのですか?」と尋ねられ「いいですよ」と答えたが、
様子がおかしいと感じ「体の具合でも悪い?」と問うと「風邪気味で」との事、その時、顔を見れば
「熱で赤い」顔をしている事に初めて気付き、「私が並んでいるから貴女はホテルで休んでいて、
明日朝8時ごろにここに来ればいよ」と彼女をホテルに帰した。

翌朝予定より早く大使館に来た彼女は、昨夜より具合が悪いようで、必死にこらえてビザ申請を行い
次は2日後に再びここに来て、今度はパスポートを預けてその日の午後3時にまたまた大使館に来て
インドビザのシールの貼ったパスポートを受け取ると言う、極めて困難な仕事であった。

取得後、本当に体調が悪くなったため、安宿では安心して休めないため、当時私が借りていた家に案内して
3~4日しっかり休養して、元気になりインドへと旅立って行かれた。

今ではこうした困難は無くなり、ビザ申請専門の事務所が大使館の手前100mほどの右側に建設され、
近代的設備により、簡単にビザが取得できるようになっている。

この時、私はそれより1週間ほど遅れてインドへ出発し、目的地であるダラムサラへ向かった。
(ダライラマの講演を聴くためである)

こんな事があって、「このネパール通信」を配信していたのだが、あれから6年・・・・・・
逞しく成長した「彼女」を見て「よく訪ねてきてくれた」と嬉しかったのは事実である。

水出さんと彼女は初対面であるが、彼の「旅を仕事」とした生き方に夕食後の話は尽きなかった。
中でも、彼女の「バリバリ」の大阪弁にミナは笑い転げていた。
彼女の言葉のイントネーションが原因であった。

この後、彼女はアンナプルナABC・プーンヒルのトレッキングの後、「中東に行く」と言ってインドから
トルコに向かう事を話してくれた。何とも頼もしいかぎりである。

みんなで夕食後の歓談 001
みんなで夕食後の歓談(ちかちゃん・水出さん・ミナとパトネちゃん)




前置きがながくなったが、今回はネパールにおける最大のお祭りダサインとティハールについてお伝えしたい。
ここでは今年は9月28日からダサインがスタートした。
7日間のお祭りで、最も大切な日は中間日の「テイカ」の家庭行事である。

このため、毎年繰り広げられる「民族の大移動」はバスの屋根にもいっぱいの乗客で故郷を目指すのである。
この日ばかりは、「乗車率なんて言っていられない」必死にバスにしがみつく状態で出発する。
警察も何も言わない。
おおらかと言えばおおらかであるが、違反者が多すぎるため取り締まれないだけの事である。

普段は田舎を走る分は許されるが、街に近ずくと屋根から降ろされる事が多い。
しかし屋根に乗るのは気持ちがいい、少しお尻が痛い事を我慢すれば(これを見越して座布団?の持参も可)展望は良いし田舎を走る分には空気もうまい。
さらに「ジェットコースター的」気分も味わえる。ちょっと怖い時もあるが・・・

日本からネパール10月16日まで 098
故郷へ向かう乗客満載のバス


このラッシュが往復でほぼ1週間続く。
故郷では毎日「肉やお酒」がほとんどで、飲めなくなった今の私には苦痛でもある。
この期間(1週間)は何の仕事も出来ない。(全て休み)
これがネパールである。




ネパールの習慣:ここネパールでは固定電話より早くモバイル(携帯電話)が普及したためか、
手に持った時にスピーカー側は耳に当てて聞くが、話す時には固定電話と同じように
マイク側を口元に持っていって会話する。
固定電話の普及が遅れたのは、山岳地帯の多いネパールでは配線作業に掛かる費用を考えても、
決して採算の合う事業ではない事はうなずける。
固定電話に比べて短いモバイルは彼らにすれば「話し声」が伝わらないのでは?との考えから
会話中に何度も口元に持っていく動作が「滑稽」でもある。
街の人たちには少ないが、山に住む人々(ネパールの大半)は固定電話を使った事も少なく、
いきなりモバイルでの会話となったためだろう。





  1. 2011/10/20(木) 13:35:31|
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ダサインのネパールヘ

10月10日(祝)天気:晴れ 気温:20℃ 湿度:61%


家の下まで雲の状態の中からメールしています。

KYMから日本そしてKTMへ 149
銀杏旅館からのヒマルチュリ



はじめに、ネパールに到着してから何日も経過した「ネパール通信」になった事をお詫びしたい。
ネットの環境が極めて悪い上に、ネパール最大のお祭りである「ダサインの真っ只中」であり、
ネットショップも休みで私のパソコンを直す事が出来なかったために到着の報告が遅れ、
多くのみなさんに、ご心配をお掛けした事と思うがご容赦願いたい。
ごめんなさい!

さて、9月30日午後9時40分に名古屋を発ったエディハド航空EY0889便は、
私自身はじめて使う航空会社であった。
北京経由アブダビ(サウジアラビア)行きで、搭乗手続きの際、預ける荷物が2Kgオーバーと言う事で
6000円を請求され「ドッキ!」としたが、手荷物も目いっぱい持っていたため、
仕方なく6000円を支払羽目になった。(極めて痛い)
23KgまでOKとの事で「2Kgぐらいはいいか」と甘い考えは「かわいいCAに打ちのめされた」形となった。

みなさんもご承知の通り、搭乗手続きをする女性はほとんどがその便のCA(キャビンアテンダント)である事
が多い。だから「ごまかし:手荷物を隠す」はきかないと考えた方がいい。

名古屋からの乗客のほとんどは北京で降り、名古屋からの乗客は「たった3人」であった。
もちろん、これに乗った日本人は私一人である。
入れ替わりに、中国へ出稼ぎに来たネパール人や中国人で満席になり、アブダビへと飛び立った。

KYMから日本そしてKTMへ 137
アブダビ空港出発ロビー



アブダビでの乗り換え時には、何の検査も無く乗り継ぎ便のゲート近くにある待合ロビーまで行け、
1階には免税店2階は出国ロビーとなっていたが、「喫煙ルーム」の「小さい事小さい事」
1000人程のロビーに僅か9~10人しか使えない「喫煙ルーム」である。

4時間ほどの待ち時間の間、混雑する「喫煙ルーム」に3回ほど出入りしたが、
喫煙時間は1分程度で外に待つ喫煙者と交代すると言った「忙しい喫煙」であった。
「止めればいいのに」と言われる方々が多いのは承知でこれを記載。

KYMから日本そしてKTMへ 139
大混雑の「喫煙ルーム」



アブダビ空港はアジアから来る便とヨーロッパから来る便の「ハブ空港」となっていて、
ここを経由してカトマンドウに出国する観光客や出稼ぎ帰りのネパール人(20人程度)で一杯になった。

アブダビ発カトマンドウ行きのエデハド航空EY0290便は、ほぼ満員の乗客を乗せて
現地時間10:05に離陸、ここからは日本人のCAは居なくなり、黒人とサウジアラビアの女性だけになる。

ここでお知らせしたいのは、一度アブダビまで飛んで今度はちょっと戻る感じになるこの航路は「時差」を考
える時?「おや?」っと感じる。
と言うのも、にほんを午後9:40に離陸して翌日の朝6:00に到着。
さらに10:05に離陸して午後4:15にカトマンドウに着くのである。(記載時刻は現地時間)
単純に時間の引き算をして時差を加減すればいいのだが、なかなか理解しがたい。
しかし、出発の翌日午後4:15に目的地に着いた事は、
結局19時間そこそこで着いたと理解しておいた方が言いようである。

KYMから日本そしてKTMへ 142
アブダビからカトマンドウへ



空港ではミナが一人で出迎えてくれ、タクシーに乗り込み一路サンガの「銀杏旅館」へ出発。

途中、野菜や肉などを購入して夕方4:50に「銀杏旅館」へ到着。
すぐにシャワーを使い、荷物を開ける段になるとミナとパトネちゃんが「ドカドカ!」と部屋へ上がって来て、
「私たちも手伝う」と言って「大枚6000円を支払った荷物」を開けだしたため、
二人に買ってきた「お土産」を渡して「お父さんが一人でするからいい」と言って部屋から追い出し、
すぐに「笑い」が込み上げてきた。
やはり「子供だ」。

KYMから日本そしてKTMへ 147
ヒマルチュリ




ネパールの習慣: 街はゴミの山
多くの観光客が訪れるカトマンドウや市街では、このダサインのお祭りでゴミの収集が休みになり、
狭い道路にゴミが溢れている。
そのゴミの山をバイクやタクシーが踏みつけ、ゴミで「ぐちゃぐちゃ」になった狭い通路を歩く事になる。
これは長い休み(バンダも同様)続くと同じである。





  1. 2011/10/10(月) 13:10:20|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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