ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

1日12時間の計画停電

20110523-1我が家(サンガ地区)の計画停電



5月22日(日) 天気:小雨後晴れ 気温:22℃ 湿度:61%


今回は、ここネパールにおける「計画停電」について、かなり掘り下げてお伝えしたい。

はじめに、ネパールでは1年中停電が実施され、乾期には川の水量が減り発電出来ないため、
1日最大で18時間の停電となる事もしばしばである。
先般の「ネパール通信」でもお伝えしたが、ここでは「水力発電」のみが唯一の発電手段である。

今は5月。
雨期が近いため毎日定期便のように午後になると雷雨である。

そのため、停電時間も計画より1~2時間は緩和されるが通達は無く、
「今日は何時もより早く電気が来たね~」とか「今日は何時まで停電かなぁ~」と話すだけで特に感動もない。

我が家では、日本大使館から送られてくる「ネパール全土」の計画停電一覧表から私の住んでいるサンガの停電計画を見て、別紙に書き写す。(添付写真参照:我が家(サンガ地区)の計画停電)

それによって「今日は何時から何時まで電気が来る」と確認してから、
電気を使った方がいい仕事を優先してこなして行く


基本的に午前中1回 午後1回の停電で、毎日実施される
電気を必用とする仕事とは「洗濯:我が家には洗濯機がある」
(極最近になって使い始めた:5年前からあっが、引越しのため保管していた)

そして、「ミキサー:ラッシーづくり」「水を汲み上げるためのポンプモーター」である。
電灯は小さなインバーターで2~3時間は点灯するが、充電を忘れると「真っ暗」である。
この時には「ろうそく:自家製」を使い食事や団らんに使う。

パソコン関係は最近「大型のバッテリー」と「インバーター」をセットで購入し、
停電でも最大6時間ほどはインターネットが出来るように改善した。

ろうそくの「灯」は幻想的な雰囲気をかもし出してくれ、食事もなぜか「旨く」感じるのは私だけではない。
(添付写真参照:自家製のキャンドル)


文字を読むには薄暗いが、団らんを楽しむにはとても良い明るさである。
相手の顔が「めちゃめちゃ綺麗」に見えるから会話も弾むし、内容も「夢の中」の話のような錯覚さえ覚える


ヨーロッパでは、夏の夕食時には庭の芝生で「キャンドル」を点け、
会話を楽しみながらワインを飲み、チーズや魚料理を食べるという、こんな素敵な夕食があるだろうか?

もちろん、冬には庭での食事は無理である。
何せ1日中曇りや雨ばかり。

しかし家の中では食事の時には必ず「キャンドル」を灯す。

ここでは雨期と言ってもヒマラヤが見えないだけで1日の半分以上は太陽が顔を出し、
燦燦と輝いてくれるから日光浴も楽しめる。

ここで計画停電の是非を議論するつもりは全くない。

なぜなら、日本とは経済的にも国の成り立ちも違い、比較にならないからである。

しかし、電気の無い生活をしようと考えれば(停電時)必ず出来る事を知っていただきたいのみである




20110523-2自家製のキャンドル



ネパールの習慣: 習慣ではないが面白いニュースをお伝えする。
今ネパールでは「マウンテンフライト」の廃止運動がなされていて、
一部(航空会社)の利益だけになっているエベレスト観光を昔のような「トレッキング」スタイルに戻そうと言う講義活動が5月20日ごろから本格的に動き出した。
これにより、街道沿いのホテルやレストランが、また昔のような仕事が出来る事を願っている。
  

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  1. 2011/05/23(月) 13:40:19|
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「時」・・・

20110513.jpg雨期の合間、今朝のヒマラヤ(ランタンリルン)



5月12日(木)天気:晴れ 気温:20℃ 湿度:60%

今回は、今の日本の現状を踏まえて、ここでの活動を通して感じる「時」の流れについて、お伝えしたい。


大震災・津波・放射能汚染は、力強く経済成長を続けてきた日本経済に「急ブレーキ」を掛けた。

既に2ヶ月を経過したと言うのに、未だに行方不明者が見つからない現実に残念の一言である。

避難所での生活はまだまだ続くものと考えるが、特に女性はこの間の精神衛生上の問題が多く発生する。

いわゆるプライバシーの無い「ストレス」である。


阪神淡路大震災のときには、最低でも約半年間の避難所生活が続いた。

続いて仮設住宅での生活であるが、これもまた問題が多い。

家族で一緒に生活出来る方はいいが、独居となると「孤独」が襲ってくる。

独居生活の他の選択肢として、男女別々の共同生活の
道も考えなくては、精神的に「病む」方が増える事は間違いない。


さて、今日本の各所で起こっている「国民の動き」は10年~50年先の日本を
「懸念」するために起こっているものと、被災者への救援活動が主である。

しかし、法律と言う「壁」に遮られた世界からの救援活動は、
遅々としてすすまず「本当にこれで良いのだろうか?」と疑問しきりである。

ここネパールでは「懸念」と言う心配は一切無く、今が問題無ければ行動はない。

しかし、学生たちや各政党は違う。

少し先の(1週間~2週間)心配をしている。

1ヶ月先や1年先には目が向かない。と言うより
そこまで辛抱強く「イデオロギー」を推し進める気力は全くない。

いままで、ここでの時間は極めて「ゆっくり」と進んでいると言う話をしてきた。

これを言い換えれば明日に何があるのか「?」であり、
事が起こってからでも「間に合うようなゆっくり」であるため、先を見ても始まらないと言うのが本音。

自然災害でも同様で、先を見た行動はしないし、説得にも応じない。

1年中「停電計画」があり、それには学生も政党も何も怒らない。

ここでは「水力発電」のみに頼っているが、その他に発電方法が無い訳ではない。

例えば「風力発電」はヨーロッパの各国が推奨して無償援助を計画してきたが、
役人への「袖の下」が無いため全ての計画が「無」になった経緯がある。

まして、火力発電なる石油資源は全てインドからの輸入に頼っているネパールでは無理と言う他ない。

では他に何も無いのかと言うと、バイオエネルギーによる電灯・燃料(ガス)などがあるが、
まだまだ普及していないがために、これらの普及活動も必用である。

他にもラプシーと呼ばれる木の実から「甘酸っぱいお菓子」を作った後に
「多くの種」が出来るが、これが多くの脂分を含んでいて、これを燃料にする活動もある。

しかし、今ここネパールのお金持ちに一番売れている器具は
「インバーター式バッテリー」と太陽光を使った「湯沸かし設備」であるが、
値段が高く一般市民にはとても買える商品ではない。

村人は「薪で料理」をし、「水」でシャワー、電気が無ければ「ろうそく」が普通である。

シャワーも道路の端にある湧き水の蛇口を使って、老若男女がシャワーをする。

子供の授乳は、街でも田舎でも何処でも平気で授乳している。

また、それを見る人も居ない。

バスの中、家の前、陽だまりなど何処でも授乳している。

文化の違いである

日本は違う。人前でシャワーを浴びたり、授乳したりは出来ない。

避難所での生活を早期に改善(プライバシーの確保)しないと、
「自殺者」の増加にも繋がる結果となることは間違いない





ネパールの習慣 汚い話であるが、「痰:たん」がからむ訳ではないが、
殆どのネパール人が日に何度も「のどを鳴らして痰か唾液」を道路や畑に捨てている。
我が家でも同じで、ミナやパンネちゃんはこれをやる。
我が家では「洗面所」のみ、やってもいいと言ってるのだが、これがなかなか直らない。
来客の時には「気」を使って居るのだがお客さんが帰ると直ぐにはじまる。
困った事である。




  1. 2011/05/12(木) 19:11:17|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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