ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

雲の中?

7月23日(金)天気:雨のち晴れ 気温:21℃ 湿度:76%



この時期、毎朝雲の中での目覚めとなり「全く雑音のない」目覚め

である。

時折、雨音もあるが1時間もすれば止み、雲の切れ間からは緑の美

しい畑や田んぼが見える「のどかな」景色である。



今回は我々の行っている活動の一端をお伝えしたい。

はじめに、「如何にして支援先を選択するのか」であるが、これに

は、おのずと範囲が決まってくる。

と言うのも、1年の内少なくとも5回から8回は支援先を訪問しな

ければならず、最低でも1日で目的地に辿り着ける必要がある。

3日~6日もかけて支援村に着いたのでは、交通費だけでも大きな

負担となるためである。

勿論その間の食事や宿泊費もそうであるが、荷物を運ぶのに人手が

必要であり、その費用もバカにならないからである。

今年のはじめにトゥロパカル村を訪問し、これまでに9回ほど村へ

通った。

今回の村は、全く宿泊設備が無いだけでなく、トイレやシャワーな

ども勿論なかった。

2ヶ月も間をおくと、設置した設備が壊れていたり、汚されていた

りで、気が抜けない日々が続いた。

支援する子供の親たちとの「自立」についての話し合いでも「堂々

巡り」の毎日で、「本当にこれで良いのか?」と疑問にさえ思えて

くる。

学校にはパソコン(デスクトップ)が置いてあったが、「動かない」

2年前からだそうである。

村のお金持ちが中古を寄付したが、扱える者が居なくて放置したま

まになっている。

これは、「猫に小判」の例えと同様、使える者が居てはじめて設置

すべきであろう。

18人の村人の「仕事づくり」は遅々として進まず、私の家作りと

同じである。

一時は「設備投資の少ない、マッシュルームづくり」をも考えたが、

共同での作業が必要であり「家族単位」を好む村人から猛反対をく

らった。

この時、ラムチェ村でも家族単位での仕事を望んで居た事を思い出

す。

幾つもマッシュルーム小屋を作る訳にもいかず、断念。

仕方なく、意見を聞きに回ったが進んで意見を言う者は無く、長い

沈黙(20分くらい)だけが続いた。

これが、雨季の始まる少し前(5月はじめ)のことである。

この雨季の間にみんなで考えて欲しい旨を伝え引き上げたが、自主

的に考える人たちで無いことは分かっていた。

雨季が明けたら、再度はじめからのスタートである。

彼らも雨季は農作業に忙しく、考える事など出来るはずもない。

表題の通り全く「雲の中?」である。



添付写真は「日没前のフェワレイク」と我が家の前で毎日、各家庭

で絞った牛乳を集めているところ、たまたま「雨の日」。



ネパールの習慣: 傘はこの時期の必需品であるが、一般には(村で

は)少なくビニールの袋を縦に半分に折り、さらに中に折り込むと

簡易の「箕の傘」が出来る。

これを頭からかむり、農作業を行っている。

中には竹で編んだ同じような形の「箕の傘?:グム」が市販されて

いて、それを使っている人も見かける。

これだと、両手が使えて便利なのであろう。

こうした文化は日本や東南アジアでも同様である。



では次回「ネパール通信」まで

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  1. 2010/07/25(日) 09:56:50|
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何時、掛け値の無い自分になれるのか?‏

7月10日(土)天気:曇り 気温:28℃ 湿度:55%





このところ毎朝、雲の中で目覚める事が多い。

これも雨季の影響であり、変化のある生活が出来る。

1時間もすれば雲は晴れて、素晴らしい緑の景色が現れる。





今回は、人生の中で何枚も重ねてきた「見栄と嘘」で飾られ

た自分と言う「人間」を見つめてみた。

誰もが、「決して人には言えない、見栄や嘘の一つや二つ」

は胸に秘めている。



しかし「偽り?」を秘めたまま最後を迎えるのは、なぜか苦

しいものがあるが「身から出た錆」である。

人間社会で暮らすためには、多くの「見栄や偽り」を重ねな

ければ生きて行けないのだろうか?



自分を偽る事は「本当に辛い」ものである。



肩の力を抜いて、気楽に「本来の自分で生きる」事が出来れ

ば「どれだけ楽な生活になるだろうか?」



私自身、多くの「見栄や偽りを身に付け」生きてきた。



今、考えれば「何であんな事を」と思うことばかりである。

しかし、今更元には戻せないのも事実である。

これが俗に言う「人生の垢」であろう。



そんな「垢まみれ」の身体で、ここネパールでの支援活動を

している私である。



ある意味、無駄な「罪滅ぼし?」なのかもしれない。

だから、少々の「騙されたり・脅されたり」する事には「我

慢」できるのかもしれない。



でも「辛い」。



「早く裸の自分」になりたい。



嘘は当然のネパールにおいて、自分だけ「裸」になることは

無防備甚だしいばかりか、相手(騙す側)にとって施錠の無

い家に入ると同じような簡単な事となる。

人間関係は大切であるが、何処まで本音が出せるかが問題で

ある。



ここでは、生活全てが「相手の腹の探りあい」である。

昨日も我が家のリビングのテーブル・カウンター・鏡・椅子

の注文をしている時、「全部で一体幾らするのか?」と聞い

たら、ミナが物凄い剣幕で「何を聞くの!」と怒った。

ここでは、値段交渉は相手の仕事量と日当・原材料費などを

加味して請求されるため、直ぐには分からないのが当然であ

る。

でも聞いてしまった。

だから怒られる羽目になったのである。

腹の探りあいが「値段交渉」の最も重要な「駆け引き」とな

る。

大きな買い物をすればするほど「大切な腹の探りあい」とな

り、支払う金額も10万円から20万円も違ってくるから大

変である。



ここで「掛け値のない自分」になる事は容易であるが、同時

に無防備となり、大きな痛手を受ける。

だから、ここでの交渉ごとは本音は言わず「当たり障りの無

い」言葉で暮すことである。



今の私にとって、交渉ごとのない日本では、「見栄や偽り」に

封印をして、生活出来ればいいと考えている。



添付写真はルンビーの蓮の花と消えることのない灯明である。(管理者がいる)



ネパールの習慣: 買い物をした時の「おつり」の出し方は少

し変わっている。



例えば80Rsの買い物をして500Rsを支払うとする。

すると、20Rsを最初に出して80Rsと20Rsで100

Rsと言って渡し、次に100Rsずつ200Rs・300R

s・400Rs・最後の100Rsを出す時に500Rsと言

って渡す。これを「声」を出してするから面白い。

この「おつり」の返し方はネパール全土で同じである。



では次回「ネパール通信」まで

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  1. 2010/07/12(月) 14:26:46|
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最も必要なものは何?‏

7月3日(土)天気:うす曇後快晴 気温:28℃ 湿度:50%



長い人生の中で最も大切な事は、学校でもなく会社でもなく「自分

を作り上げる」ことの出来る「友人関係や家族関係」ではないだろ

うか?

この人間関係が無ければ、それこそ「天涯孤独」の人生となりうる

ばかりか、寂しい人生になることは明白である。

つまり、人間関係こそ「一人の人間」を形成するのに最も重要な役

割を果たすと考える。



人間関係が乏しい人は「考え方」が貧しく、多くの人間関係を持つ

人は「豊かな」考え方が出来る人となろう。

しかし、この人間関係は簡単に出来るものではない。

相互に与え合う事の出来る人にのみ、この関係が出来るのである。

一方的な関係では決して出来ない。



私がここに住み始めて5年が経過したが、今まで培ってきた人間関

係を(会社生活時代の数人を残し)断ち切り、全く新たな人間関係

を作っている。

これは、会社に居る時には「仕事」や「趣味」を通じての関係であ

るのに対し、退職後は「自分磨きの活動」の中で出来つつある人間

関係である。



日本人をはじめベルギー・スペイン・デンマーク・アメリカ・ネパ

ール・イギリス・アメリカの方たち(勿論、全てがソーシャルワー

カーではない)との人間関係を築き始めている。



今まで日本で多くの人々から「多くを学ばせていただいた」事は、

私にとってきわめて大きな力であり、誇りでもある。



これからも、どんどん多くの人々との「よりよい人間関係」を作り

続けて行きたいものである。



退職を境に、人間関係が移り変わる事は当然である。



先日、私が信頼していたイギリスの男性が「詐欺」まがいの事件を

「ネパール」で起こし、国外追放になったが、彼からのメールによ

れば考え方の違いによって起こった問題との事。



ネパールでは外国の考え方が全く通用しない場合が多く、商用関係

の彼の仕事では結構頻繁にこうした問題が起こっている。



また、こんな騒動?も記憶している。

私の友人でもあるネパール人のラムさん(タメールで雑貨店を経営)

の店でのことである。

旅行でネパールに来たイギリス人男性が、ラムさんの店に入って来

て品物を物色中「突然」ラムさんに「このポーチは昨年、私の妻が

デザインした物だ!」と怒鳴るように言って、「全て撤去しろ」と

言い出した。



ご存知の方も多いと思うが、ここネパールでは多くのコピー製品が

出回っている。



さらに、ラムさんの売っているポーチは3年も前からのもので、決

してコピーではない。



しかし、有名なアディダスやプーマ・ノースフェースと言ったオリ

ジナルの店も並ぶ中でのコピー商品は数限りなく出回っている。

特に登山用品などは殆どがコピー商品であり、輸出まではしていな

い。



輸出するのは諸外国のオーダーで作り(服務デザイン)輸出しているのが

ほとんどである。従って、外国では普通でも、ここネパールでは異常な事

は幾つもある。



こうした国での生活に一番重要なのはやはり「住民との人間関係」

である。



ゆっくりとではあるが築いて行かねばならない。



ネパールの習慣: 「村人のさいふ?」

彼らはルンギと呼ばれる腰巻の「お腹の部分」に巾着(布製)を持っ

ていて、取り出すときには「ルンギを捲り上げて」取り出す。



巾着の中には精々200Rsぐらいが「くちゃくちゃ」の状態で押し

込んであり、外国のようにきちんとたたんで入れる習慣は全くない。



ミナにしても同様でお金を握り締めて「くしゃくしゃ」の状態でジー

パンのポケットに押し込んでいる。



添付写真はプラノバスパークでの果物屋で、今がシーズンのマンゴー

が1Kg(5~6個)25Rs:30円ほどで売られている。



  1. 2010/07/05(月) 02:49:19|
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プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

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