ネパール通信

ネパールでのボランティア活動報告を通して、生きた現地情報をお伝えします。

チキンプロジェクトに希望の光が!

12月19日(金)天気:朝霧後快晴 気温:10℃ 湿度:70%



今回は、みなさんに嬉しい話題を提供したい。

この話は12月16日(火)ラムチェ村に帰っているミナちゃんから、

突然の電話連絡で知らされた。

9月以降全く足を運ばなかったラムチェ村の人々が、

15日に会合を持ち「なぜスジタババ(すじたお父さん)は来ないのか」と言う課題で

集まったとの事。

観光シーズンでもあり、毎年2~3人の外国人が来るが、

今年は全然来てもらえない。

村長はじめ学校の校長先生や村の役員が「おかしい?」

「なぜ来てくれない」など多くの質問が

村のソーシャルワーク担当でもある「リラ君」に降りかかった。

彼は渋々、私(すじた)が村に来ない理由について説明をはじめ、

「嫉妬」から彼を怒らせたと説明。

(私はチキンプロジェクトについては怒った訳ではなく、

村人が理解するまで凍結をして時期を待つ事にしたのだが、

私は彼が多くの約束を簡単に破った事に対し、

担当を降りてもらった経緯があり、

交代した彼「ラムカジ君」に対する嫉妬があったことを認めた形となった)

村人からは激怒の声が上がったが、

村長と校長が抑えて「まずはスジタババ」に来てもらい全員で謝罪しようではないか。

との結論に達した。

チキンプロジェクトも「私たちの考え方を徹底しよう」と全員がまとまり、

17日のミナちゃんの電話連絡となった。

電話の内容は「リラが貴方に村人の前で謝罪するので、

今度の日曜日21日に村に来てもらえないか。

ついてはミナを迎えに送るから一緒にきてほしい。

さらにチキンプロジェクトも実施していただきたい。」との連絡であった。

また、「新しい小学校の開校式典にも出席していただきたい。」とも加えられた。

今期の活動計画は既に決めていて、予算案を組み立てなおさねば

チキンプロジェクトは実行出来ない。

事務局とも綿密な連絡の後、どう対応するのかを決定したい。

半年前に「凍結」を決定し、村人の理解を待つ事にしたが、

27人の子供たちは来年4月の支援を最後に、支援が打ち切られる。

従ってこれ以上「自立の手立て」が遅れると、

3年間の学費支援が無駄になる事も承知していただきたい。

現在絶賛の好評を得ている「編み物教室」には

27人の子供たちの親は参加していないため、

是非ともこの機会に実施して行きたいが、綿密なルール作りが必要であり、

直ぐの実施は難しいのも事実である。

しかし嬉しい!

「やっほ~!村人が動いたぞ~」そんな気持ちである。

さて、ラムチェ村の話は続編でお知らせするとして、

現在のネパールの状況について若干触れておきたい。

王政が崩れ、臨時連立内閣が運営するネパールの政治は、

世界各国同様「諸物価の値上げ」と貧富の差を益々広げる結果となっている。

平均で30%ほどの消費物価の値上げは、

極貧家庭にとって「僅かな現金」での生活を余儀なくされている。

年々少なくなる観光客は「世界同時不況」の影響も大きく響いている。

そんな中、ネパールの観光ビザが実質的値上げされたのが今年6月である。

以前はその年にはじめて来た方であれば、

2ヶ月間30ドルであったものが、

2週間で25ドルと期間が短縮され、

少ない予算で長期間楽しんで帰っていた学生などは大きな打撃である。

参考までに1ヶ月間では40ドルとなった。

これでは、お金の少ない学生たちにとって

ネパールに来る事はより難しくなった事になる。


では次回「ネパール通信」まで 

8月20日のラムチ..
スポンサーサイト
  1. 2008/12/19(金) 18:48:12|
  2. ネパール通信
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

時間という「ものさし」について‏

12月12日(金)天気:快晴 気温:10℃ 湿度:65%



はじめに、現在進めている「編み物教室」は大変な反響で、

当初の計画を大きく上回る60人の生徒が殺到し、

教える側のビヌさんも2クラスから3クラスに変更を余儀なくされた。

さらに多くの希望者が居て、第二次募集での対応とした。

10:30~12:00・12:00~13:30・13:30~15:00のシフトで

2ヶ月間の教室である。

これを6ヶ月~10ヶ月繰り返すと、約300人以上の女性が

仕事をする事が可能になるが、全員が優等生という具合にはいかないだろう。

しかし、このお陰で教材である「木綿糸や毛糸・麻糸」などの

材料と編み棒が不足し、急遽、カトマンドウからバスで材料(20Kg)のみ

バラビシに送る事となり、バンダ(ストライキ)の場所と日にちをかいくぐっての輸送となったが、

バンダのために予定していた日に送れなくなり、

1日遅れで教材を送る羽目になった。

しかし、事は重大ではない。

なぜならここの人々は「待つ」事に慣れているからである。

ここの教室は2ヶ月で「編み方」の全てを(ベーシックなもの)教えるが、

特殊な「編み方」も平行してビヌさんに覚えてもらい、順にカリキュラムに加える事とした。

ラムさんからの全てのオーダーに対応できる女性を沢山育成すれば、

それだけ収入のチャンスが増えるからである。

これからが楽しみな教室である。

ここの様子については追って報告したい。

一方「我が家」銀杏旅館の制作は遅々として進まず、

自ら出向いて指揮しないと動かない。

仕方なく、週に2回は出向き点検することとした。

我が家は「ネパールの一般的山村」の家を目標に、

鉄筋や近代的素材を使わず石・木・土・多少のセメントで

住みやすい家を作る計画である。

もちろん電気や太陽光の温水設備・さらには電話・テレビ・ネットなども備えたものにする計画である。



☆ 「時間」ってなんだろう?



さて、今回はここネパールでは、ほとんど気にしないで生活できる「時間」について考えてみたい。

現代社会では「時間」を無視しての生活はほとんど不可能に近いと言える。

起床時間に始まって、電車の発車時刻・会社生活では就業時間や

会議の時間・来客の時間・約束の時間など、時間に追われる毎日。

時は金なりと言う諺もあり、決して無駄には出来ないのも事実である。

時間に追われる。

時間がない。

時間に間に合わない。



これらの全ては、社会構成上やむおえない事ではあるが「辛い」事は事実である。

しかし、これが無くても生きている人々が居る事を知っていただきたい。

どんなにか「楽」な生活が出来ることか。

このギャップから、ネパールに来た人々(短期間の観光客は別)のほとんどが、悩む事になる。

ネパールでは一応時間は決めるが、遅れることは「悪」ではないとの考えである。

以前にも記載したが、自分中心の考えからプライオリティーが決められるので、

1時間や2時間の遅れは「罪」にあたらないし、罪悪感もない。

従って、みんなが集まって「はじめて会議が成り立つ」といった動きで、ここの社会は動いている。

政府・役所・など公務員の場合も同様で、

日本のように市民へのサービス機関といった考え方ではなく、

「やってやる」といった考えであるため、早く仕事を進めたい時などには「袖の下」が必要となる。



添付写真は今月はじめにポカラで撮影(フェワレイクとアンナプルナ山群)

デスクトップの壁紙にしていただけると幸いである。


DSCF0512.jpg
  1. 2008/12/12(金) 22:03:03|
  2. ネパール通信
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

プロフィール

筋田 雅則

Author:筋田 雅則
20代半ば、岐阜県山岳連盟の
カシミール遠征隊へ招聘
その帰り、初めてネパールへ立ち寄る。

その後、ネパールの同宿の山仲間と、
「学校づくり」を開始し約30建設
ネパール支援を何十年も繰り返し、
定年退職後、ネパールへ移住。

現在はカトマンドゥ在住、
ラムチェ村を中心にボランティア活動を行う。

ブログでは、ネパールでの
ボランティア活動報告を通して
生きた現地情報をお伝えしていきます。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

ネパール通信 (318)
管理人よりお知らせ (6)

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード